S ZUIKO AUTO-ZOOM 100-200mm F5

画質よくコンパクトで取り回しのいいカジュアルな望遠ズーム

S ZUIKO AUTO-ZOOM 100-200mm F5/ズイコー 望遠ズーム 100-200mm F5

S ZUIKO AUTO-ZOOM 100-200mm F5
  • 画 質  ★★★
  • 携帯性  ★★★★
  • 希少性  ★★★
  • 人気度  ★★
  • 総合評価 ★★★
S ZUIKO AUTO-ZOOM 100-200mm F5

◆愛称 「ひゃくにひゃく」
100-200mmの望遠ズームなのでその数字だけを読んで基本「100-200」と呼ぶ。ただそれだけの愛称だ。まあ佐藤さんを「サトー」と呼んでるようなものだ。

望遠ズームにしてはコンパクトで優秀なレンズだ。このレンズにはまだそれらしいニックネームが用意できてない。高価で上流階級向けのレストランの食事より、庶民のランチの方がかなり旨かったりすることがあるが、そういう例えでいい愛称がないか現在思案中だ。

◆良いところ
カジュアルなズームというのがぴったりな感覚だ。
望遠ズームにしては非常にコンパクト(長さ148mm、重さ570g)で写りもシャープで発色のいいとても優秀なレンズだ。

値段的にも主に、学生がターゲットだったのだろか。小さく軽いので、カジュアルな撮影や登山、風景、野鳥撮影、屋外イベント向けに開発されたように感じる。

◆悪いところ
100mm~200mmというなんとも微妙な2倍望遠ズームだ。積極的に使えるシーンがあまりない。

それにF5という暗さだ。オリンパスの場合「小さく軽く」は必ず絞り値が犠牲になっている。

テレコンバータを付けて鳥をとるのが取り回しがいいと聞いたが、F5の絞りがF10になっちゃう。200-400のズームでF10 ではいただけない。

デジタルカメラで使うにはF5程度の暗さはさほどの欠点ではない。高画質で高感度のイメージセンサーがカバーしてくれるからだ。デジタルでは暗いことは欠点ではないのだ。むしろ使いやすくていい写りができればいい。軽いし、映りはいい。α7sがあればもっといいのだが。野鳥撮影に使いやすい。

◆エピソード
80年代の中盤からズームレンズがにわかにブームになった。各メーカは必死になって開発したに違いない。特にその需要は学生に多かった。特に望遠レンズが人気があったが学生たちはお金がないのでサードパーティの安価なレンズが売れたのだ。

その時代に生まれたのがこのレンズだろう。サードパーティ(レンズ専門メーカ)よりも優秀で品質を維持しつつ、学生にも手の届く値段で提供しないといけない。しかも需要のあるうちに短期間で開発だ。

その答えが100-200mm F5というスペックになったのではないかな。

S ZUIKOと「S」が付いているのはサードパーティ製を表しているらしい。つまりOEMだ。

これは他の製品なら珍しいことだ。なぜなら普通はOEM製だとしてもわからないようにするものであって、堂々と「これはうちでは作ってないよ。よその製品だよ~」とメーカが表記するなんて。どうもこのころのオリンパスはズーム設計には自信がなかったのか、28-48mmや35-70mmなど他にも3本「S」が付いているものがある。これはコシナ製とのことで、小さく軽く性能もよく現在でも評判がいい。オリンパス純正でないにも関わらずだ。「S」が付けなきゃオリンパスの評判になっただろうに。オリンパスとしてはリスクをとったのだろうか。もし評判が悪くなった場合に「うちのじゃないもーん」と逃げ切れるとおもったか?でも結果としては高評価になったのだ。

私がこのレンズを購入したのも「S」が付いている(=コシナ製=評判がいい)から試してみたくなったのだ。結果はもちろん期待通りであった。

それまではカメラメーカの純正レンズが優秀でレンズメーカのレンズは二流三流という思い込みがあったが、必ずしもそうではないことを教えてくれたレンズなのだ。こうして私はコシナも大好きになった。


<諸元>

S ZUIKO AUTO-ZOOM 100-200mm F5

コーティング MC
画角
レンズ構成  自動/
絞り・形式/範囲
最短撮影距離
最近接撮影範囲
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径
質量
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-ZOOM 85-250mm F5

古くからのレンズだが異常分散レンズも使う高性能望遠レンズ

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-ZOOM 85-250mm F5/ズイコー 望遠ズーム 85-250mm F5

ZUIKO AUTO-ZOOM 85-250mm F5
  • 画 質  ★★★★☆
  • 携帯性  ★★★☆
  • 希少性  ★★★★☆
  • 人気度  ★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-ZOOM 85-250mm F5

◆愛称 「ながいも」
はじめてこのレンズをみたとき、「わっ、細長!」って思った。なにせフィルター系49mmの細さに対して、196mm(銅鏡長)の長さだ。見た目もあの75-150mmF4をぐいーんって横に引き伸ばしたようなデザインだ。したがって75-150mmF4が「いもレンズ」なので、それにあやかって「長いも」となった。

◆良いところ

こうした細長く高倍率なレンズは決まって粗悪なものというのが経験則だろう。なのでこのレンズもあまり期待はしていなかった。

ところが意外にもよく写る。OM -ZUIKOらしいこってりした色合いにカリカリのシャープネスだ。高倍率ズームであることを忘れてしまうほどだ。

聞けばED(特殊低分散)ガラスをつかっているとのこと。写りは納得だが、大口径レンズでなくてもEDを使うなんて。本当に意外なレンズだ。

それにしても本当にオリンパスは謙虚で控えめな名前にする。ZUIKO SUPER ZOOM 85-250ED とでもしてもよかったのではないか。

◆悪いところ

やはりF5という暗いレンズだ。

デジタルカメラで使うにはF5程度の暗さはさほどの欠点ではない。高画質で高感度のイメージセンサーがカバーしてくれるからだ。デジタルでは暗いことは欠点ではないのだ。むしろ使いやすくていい写りができればいい。その条件に85-250mm F5はとてもあてはまっている。軽いし、映りはいいし、3倍ズームは楽ちんだ。α7sがあれば持ってこいだ。野鳥撮影によく使う。

ちょっと細長いが、カバンの入れ方を工夫すれば細長いのでかさばらなく突っ込むこともできるのだ。

◆エピソード
OMズイコーをコレクションにしながら、「きっとズームレンズは集めることはないな」と考えていた。暗くて写りは悪いだろうし、どうせ使わないだろうから集めても邪魔になるだけだと考えていた。

ところがどっこい、実は意外にも85-250mm F5に関してはよく使う。というか、使える。姿だけでなくそんな性格も75-150に似ている。

お気に入りだ。


<諸元>

ZUIKO AUTO-

コーティング MC
画角
レンズ構成  自動/
絞り・形式/範囲
最短撮影距離
最近接撮影範囲
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径
質量
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4

ズームのブーム時代に生まれた隠れた銘玉級望遠ズーム

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4 / ズイコー 望遠ズーム 65-200mm F4
ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4
  • 画 質  ★★★★☆
  • 携帯性  ★★☆
  • 希少性  ★★★★
  • 人気度  ★
  • 総合評価 ★★★
ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4

◆愛称 「ぶーむのずーむ」
私が高校生の80年代初頭に一大望遠ズームブームが起きた。各社競って優秀な望遠レンズを発表した。そんな中、最終的に落ち着いたのが「直進式ズームレンズ型」の70-210mmの3倍ズームだ。カメラ小僧たちはこぞってこの直進式ズームレンズ型の70-210mmを手にして誇らしげに鉄道やらスポーツ撮影にいそしんだ。

そんなブームにあってもオリンパスは独自色を出そうとする。

おなじ3倍ズームでも70-210mmとはせず65-200mmときたのだ。これには私も「そうきたか~」と力が抜けてしまった。80-240とかにすればグレード高く見えるが、65-200とくればダウングレードな印象だが、無理のない設計でレンズ性能を維持したのだろう。F4どおしでこだわりのシャープ描画だ。

こういうのがOMズイコーらしくていい。

◆良いところ
上記の通り、はやりの望遠レンズの一つと思ってたが、ところがズームにしては意外にも性能は絶品だ。シャープでコントラスト色乗りもいい。レンズ性能は単焦点感覚だ。

作例をみていただければわかると思うが、ボケがとてもキレイだ。たいてい古いズームって真のある汚いボケになりがちなのに、ズームにしてふわふわした柔らかいボケがいい。

絞りはF4固定だ。当時のズームレンズは大抵F4~F5.6の変動多かった。

しかも最長の200mmの時にはClause Focusが使えるため、望遠マクロレンズとなるのだ。さすがマクロのOLYMPUSとしてのこだわりだろう。

そしてフードも組み込み内蔵式だ。

と、考えてみれば当時の流行だった70-210mmのどれと比べても秀でていることがわかる。

写りは単焦点並みの性能、マクロ機能付き、フード内臓、F値4固定、こうもそろった、望遠ズームは当時としては珍しいことだったろう。前述のとおり65-200mmというとダウングレードな印象だが、実は高性能。きっと性能重視の姿勢からこの帯域になったのだろう。

それにとてもカッコいい。まあそこは人により見方はちがうだろうが。

◆悪いところ

カメラに着けてストラップで下げてると、重力にしたがってズームが勝手に望遠側に移動する。これは「直進式ズームレンズ」の全て共通に言えることだが、下に向ければスコーンと落ちてしまう。ゆっくり移動するならいいのだが、スッコーンと派手に落ちるのだから頂けない。

ただこれはコツがあって、ズームを200mmに合わせ、ピントをClause Focusにすればズームがロックされる仕組みになっている。慣れればありがたい機能だ。

◆エピソード
この帯域の望遠ズームは、じつに本数が多い。

本レンズ、65-200mm F4に加え
①75-150mm F4
②85-250mm F5
③50-250mm F5
④100-200mm F5
を加えれば5本になる。

それぞれ特徴があるだろうが、①75-150mm F4と②85-250mm F5は古い設計でフォーカシングリングとズームリングの分離した2リング型となる。当時としては古い印象は否めなかった。

他は、ズームとピントを一体化した直進式ズーム型だ。③50-250mm F5は暗いが5倍という高倍率を目指した高級志向のレンズだろう。④100-200mm F5 はコシナのOEMだが、安くて軽くて小さいズームレンズというコンセプトのようだ。

そう引き算をしてみると、65-200mm F4こそ、当時の主流、AKBでいえばセンターのレンズ、オリンパスが一番売りたかったレンズといえるのではないかな?

しかしこのレンズ、もっと人気があってもよさそうなものだ。「銘玉望遠ズーム」と呼ばれても良さそうなものだが。。

<諸元>

ZUIKO AUTO-ZOOM 65-200mm F4

コーティング MC
画角
レンズ構成  自動/
絞り・形式/範囲
最短撮影距離
最近接撮影範囲
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径
質量
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5

単焦点にも匹敵する描画性能をもつ高倍率望遠ズーム

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5 / ズイコー 望遠ズーム 50-250mm F5
ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5
  • 画 質  ★★★★☆
  • 携帯性  ★★☆
  • 希少性  ★★★★
  • 人気度  ★★★
  • 総合評価 ★★★☆
ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5

◆愛称 「こうばいりつ」
5倍という、OMズイコー最大のズーム比を持つレンズだ。よって「高倍率」と呼ぶ。

◆良いところ
OMズイコー最大のズーム比5倍。にもかかわらず、けっこうコンパクトだ。明るさはF5で暗いが、当時のレンズとしては、凄いのではないか。5.6とかになってもおかしくはなかったのではないかと感じる。

描写はズームらしくないシャープな絵が撮れる。レンズ交換をしたくないシチュエーションで大活躍だ。

100mm付近が特に優れているといわている。正直、私にはよくわからなかった。ただ250mmまで伸ばすと少し色が落ちるように感じる。

◆悪いところ
やはりズッシリと重い。まあ5倍の高倍率だ。致し方ないだろう。

カメラに着けてストラップで下げてると、重力にしたがって自然とズームが勝手に望遠側に移動する。これは「直進式ズームレンズ」の全て共通に言えることだが。

フード内臓はありがたい。ただ、望遠側では役に立っているのか不安になる。かといって望遠側用のフードを付けるとズームの意味がなくなってしまう。これも高倍率望遠ズームの宿命か。

◆エピソード
私がこのレンズを手に入れたのは、85-250mm F5と撮り比べしてみたいという理由だけだった。こっちが後発なので、当然それなりに性能が上がっているのではないかと思った。それにかつての憧れの「直進式ズームレンズ」だ。それでためしてみたくなったのだ。

85-250mm F5は回転カムズームで、フォーカシングリングとズームリングが分離した2リング方式だ。だがこの新型の50-250mm F5のほうは、直進式ズームレンズで、リング一つでフォーカシングとズームを両方まかなう方式だ。左右に回してピントをセットし、前後に動かすことでズームをセットするのだ。

MFからAF方式に切り替わる過程でこの直進式ズームレンズは全滅し、2リング方式が現在の常識だ。だが、当時は2リング方式が古臭く、直進式ズームが最新式で憧れだったのだ。持ち替えなくてもいいので、アクティブな撮影に向くのだ。皮肉なもので、この憧れのズーム方式は若い人には理解されてない。


<諸元>

ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5

コーティング MC
画角
レンズ構成  自動/
絞り・形式/範囲
最短撮影距離
最近接撮影範囲
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径
質量
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 400mm F6.3

あこがれの望遠らしい風貌で望遠撮影を楽しむ

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 400mm F6.3/ズイコー 望遠 400mm F6.3

ZUIKO AUTO-T 400mm F6.3
  • 画 質  ★★☆
  • 携帯性  ★★★
  • 希少性  ★★★★
  • 人気度  ★★
  • 総合評価 ★★☆
ZUIKO AUTO-T 400mm F6.3

◆愛称 「ばずーかー」
実は高校生のころ動物カメラマンの吉野信さんがOM2にモータドライブを付けてそのの下にピストル型のシャッターレリーズ付きのコントロールグリップを付けて構えているのがすごくかっこよかった。(現在ではそのスタイルは全く見ることはないが・・・。)

それに憧れて、長い望遠の三脚座のところにシャッター付きのグリップを付けて、撮影するスタイルをしたらもっとかっこいいだろうなぁと思っていたのだ。

そこでzuiko 300mm/f4.5を入手したとき、JJC製のピストル型ハンドルグリップを買って付けてみたのだが、300とはいえOMズイコーは思ったより短いため「メガホン」みたいになってしまった。

そこでzuiko 400mm/f6.3で試してみたらなかなかいい感じになった。まさにバズーカー砲だ。ただ、高校生のころの憧れのスタイルが叶ったものの、人が多いところでは恥ずかしくてできないことに気づくのであった・・・。

◆良いところ
zuiko 400mm/f6.3はとても所有欲を満たしてくれる望遠レンズだ。望遠らしい活動ができる。あまり使いこなしていないので描写についてはこれからの調査だ。

1300gとまぁまぁ(400としては)軽く取り扱いもよくフットワークがいいので野鳥とるのには最適だ。

◆悪いところ
あまり評判はよくない。zuiko 300mm/f4.5が評判がいいためその比較からだろう。ネットでは400mmあたりの評価は非常に少ない。やはり皆使いあぐねる焦点距離なのだろう。所有欲を満たすだけで使うことはないレンズだ。

◆エピソード
上記の愛称の説明でも書いたが、このzuiko 400mm/f6.3はそもそもピストル型ハンドルグリップを付けて遊んでみたいという思いだけで買ってしまった。ピストル型グリップつけて遊ぶのにはzuiko 300mm/f4.5では物足りなかったのだ。

zuiko 400mm/f6.3の情報はあまりないのは知っていた。それに300mmF4.5と500mmF8レフレックスがあるので、zuiko 400mm/f6.3の必要性はあまりなかった。だがピストル型グリップを付けるととてもかっこいい。


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 400mm F6.3

コーティング MC
画角  6°
レンズ構成 5群5枚
絞り・形式/範囲  自動/6.3-32
最短撮影距離  5m
最近接撮影範囲  36x24cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  255mm/80mm
質量  1300g
フード  組込み式
フィルター φ72mm ねじ込み
発売時の価格  ¥252,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0  ZUIKO AUTO-T 400mm F6.3  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

重くデカく高価で希少な驚愕の白レンズだが描写性能は超最高

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8 ズイコー 白レンズ 350mm F2.8

ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8
  • 画 質  ★★★★★
  • 携帯性  ☆
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

◆愛称 「きょうがくのしろれんずのちょうなん」
zuiko 350mm/f2はいわずと知れたOMズイコー驚愕の白レンズの一つだ。OMズイコー驚愕の白レンズは3本セットの三兄弟で知られていて、350mm/f2.8、250mm/f2、180mm/f2の3本がある。このzuiko 350mm/f2は、驚愕の白レンズの三兄弟の長男ということになる。

◆良いところ
OMズイコー驚愕の白レンズ、zuiko 350mm/f2はオリンパスの満を持して発売された超高級レンズだ。

とにかく写りは最高だ。色乗り良し、シャープさ良し、コントラスト良し、うっとりするほどの最高の描画性能だ。欠点はまず見あたらない。

発売時90万円というとんでもない価格だ。だが噂では製造原価は発売価格の5倍ほどだったという話もある。本当なら原価450万円のレンズということになる。普通なら「ほんまかいな?」だけど、このレンズを使っているとまんざら信じてうなづけるのだ。

プロ向けに作ったもののさほど売れなかったようで、受注生産になったらしい。なので出荷数は極めて少なくプレミアものだ。

◆悪いところ
当然だがzuiko 350mm/f2は、重量3900g!オリンパス史上2番目に重たいレンズとなる。(ちなみに史上1番重いのはzuiko 1000mm/f11の4150g!)がっちりした三脚とセットでないと使うことはムツカシイ。じっくり時間とパワーをかけて良い作品を作るそういう強い意欲がなければ心が折れてしまう。

◆エピソード
「驚愕の白レンズ」のうち最後に買ったレンズだ。長男と名付けたが実のところ最後に手に入れたので三男坊とするべきだったかもしれない。zuiko 180mm/f2、zuiko 250mm/f2と手に入れたら、zuiko 350mm/f2もどうしても欲しくなる。ちょうどebayで新品同様がでていたので、高額だったが衝動的にポチってしまった。

届いたブツは本当に新品同様でケースもピカピカだ。そうやって多くの資金を投資したレンズだが、実のところまだ一度しか使ったことがない・・・。がっちりした三脚のもとじっくり撮る、そういうレンズとなるのだが、ポートレートには遠すぎる、運動会はほこりまみれになる、野鳥は、重すぎて山まで運べない、という消去法で活用の場が限られるわけだ。車で運べるところでいい撮影機会はないかなぁと思案中だ。

ところでこの驚愕の白レンズ、実は最初は黒だったのだ。どこかで白に代わったようだ。これが証拠写真だ。ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

コーティング MC
画角  7°
レンズ構成 7群9枚
絞り・形式/範囲  自動/2.8-32
最短撮影距離  3m
最近接撮影範囲  25x17cm
ピント調節方式 回転カム(インナーフォーカス)
全長/最大径  280mm/142mm
質量  3900g
フード  組込み式
フィルター 専用(φ46mmリヤフィルター)
発売時の価格  ¥900,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5

古い設計なのに意外にも現在レンズと遜色ない高性能な望遠

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5/ズイコー 望遠 300mm F4.5

ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5
  • 画 質  ★★★★☆
  • 携帯性  ★★★☆
  • 希少性  ★★★★
  • 人気度  ★★★
  • 総合評価 ★★★☆
ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5

◆愛称 「さふぁり」
かつて、よく読んでいたカメラ雑誌に動物自然写真家の吉野信さんがOM2にモードラとグリップ式バッテリーにこのzuiko 300mm/f4.5を背負ってアフリカの動物写真を紹介するコーナーが印象的だった。

このレンズを使うと、かつての吉野信になった気持ちになる。「動物でも撮影しに行こうか!」という気持ちにさせられるのだ。

◆良いところ
zuiko 300mm/f4.5は、古い平凡な設計の望遠レンズだが、絞り開放からキレが良く、シャープコントラストが高く発色も良好。ヌケよく高い解像力で周辺光量の低下も少ない優秀なレンズだ。

実はこのレンズ、異常分散ガラスと高屈折ガラスを使用した(準)アポクロマート構成なのだ。写りの良さは納得だ。だがOLYMPUSはこのレンズを「APO」と称さなかった。なんでだろう。そこまでは言い過ぎということか?

当時のそこらの「サンニッパ(300mmF2.8)」 より描写力は優れている。(らしい)

しかも手持ち撮影も容易な小型軽量設計。スポーツや動物撮影など、激しい動きの被写体を追跡できるだろう。

~赤城耕一氏・評「使うオリンパスOM」(双葉社)より~
「設計の古い超望遠レンズは色収差がヒドくて性能が劣り、使い物にならないという定説がある。‥すばらしく性能が良いことに驚いた。すっきりとしたヌケ、確実なピント、クセのない色再現など、現代の超望遠レンズと比べても遜色がないのである。‥あまり話題になることのない300ミリレンズであるが、名玉の位置にあるといってもおかしくはない。」

◆悪いところ
最短撮影距離が3.5mと長い。ZUIKOの望遠はたいてい最短撮影距離が長いが、コンパクトさを得るための代償なのかもしれない。オートエクステンションチューブ 7/14/25を利用しよう。

とても好きなレンズなのだが、さっぱり出番がない。オ-クションでも比較的安価に出品されている。やはり皆使いあぐねているのかなぁ。

◆エピソード
今のzuiko 300mm/f4.5は2代目だ。1代目はヤフオクで格安で落札したのだが、出店者の梱包方法に難があって配達中に壊れていた。部品が取れていたのと、絞りが絞ると解放するのにドロッとした感じだっのだ。(これは元々のせいで配達のせいではなかったのだが配達のせいとなった)

保険が下りて修理代金は郵便局が負担することになったのだが、意外にも修理してくれる業者がなくてびっくりだった。たかか300mmじゃないか!なのに市内のカメラ店&中古カメラ店では「やったことがない」とか「大きすぎて手に負える」とのことだ。そもそも下請けで修理してくれる業者が次々と廃業をしていて簡単なものしか扱えないとのことだ。市内中をせっせと尋ねまわってやっとこさ修理してくれる業者にたどりついた。ところが、なんと私が訪問した日が店じまいの日。つまり最後のお客さんになったのだ。

最後・・・ゆえに、「最後の仕事だから力をいれて丁寧に修理してくれるんだろうな」というほのかな期待した。だが、修理内容は満足いく内容ではなかった。。

結果、zuiko 300mm/f4.5は買い直すことになった。現在の2代目は随分品が良くて気に入っている。利用機会は少ないが・・・。

<諸元>

ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5

コーティング MC
画角  8°
レンズ構成 4群6枚
絞り・形式/範囲  自動/4.5-32
最短撮影距離  3.5m
最近接撮影範囲  33x22cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  181mm/80mm
質量  1100g(1020g:三脚座なし)
フード  組込み式
フィルター φ72mmねじ込み
発売時の価格 ¥94,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 250mm F2

凄すぎる驚愕の性能と大きさと価格。強い目的意識が必要

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 250mm F2/ズイコー 白レンズ 250mm F2

ZUIKO AUTO-T 250mm F2
  • 画 質  ★★★★★
  • 携帯性  ☆
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 250mm F2

◆愛称 「きょうがくのしろれんずのじなん」
いわずと知れたOMズイコー驚愕の白レンズの一つだ。OMズイコー驚愕の白レンズは3本セットの三兄弟で知られていて、zuiko 350mm/f2.8、zuiko 250mm/f2、zuiko 180mm/f2の3本がある。zuiko 250mm f2は、驚愕の白レンズの三兄弟の次男ということになる。

◆良いところ
OMズイコー驚愕の白レンズはオリンパスの満を持して発売された超高級レンズだ。

とにかく写りは最高だ。色乗り良し、シャープさ良し、コントラスト良し、うっとりするほどの最高の描画性能だ。欠点はまず見あたらない。

発売時90万円というとんでもない価格だ。だが噂では製造原価は発売価格の5倍ほどだったという。本当なら原価450万円のレンズということになる。普通なら「ほんまかいな?」だけど、このレンズを使っているとまんざら信じてうなづけるのだ。

プロ向けに作ったもののさほど売れなかったようで、受注生産になったらしい。

純正テレコンバータレンズとの整合性がいいようで、1.4×-Aと組み合わせて使うとzuiko 350mm/f2.8になる。よく考えられているものだ。つまり、zuiko 250mm/f2と1.4倍のテレコンを持っていると、驚愕の白レンズの長男zuiko 350mm/f2.8は持たなくてもよかったのだ。

◆悪いところ
重量3900g!オリンパス史上2番目に重たいレンズだ!(ちなみに史上1番重いのはzuiko 1000mm/f11の4150g!)がっちりした三脚とセットでないと使うことはムツカシイ。じっくり時間とパワーをかけて良い作品を作るそういう強い意欲がなければ心が折れてしまう。

手持ちで使えば、10分ほどで腕が上がらなくなる。そうとうな体力といい絵作りを目指そうとする意思が必要だ。

◆エピソード
実はzuiko 250mm/f2はとても思い入れのあるレンズだ。

高校生のときにこのレンズが登場した。カタログをみていろいろ唖然とした。なぜからその価格だ。それにそのバカでかい大きさだ。

それと、、言いにくいが、、なんかダサいデザインだと思った。ここまでの性能だ。光学上やむを得ないのだが全長に対して正面レンズの口径が広すぎる。なんというバランスの悪さ。しかも受注生産だという。買う人がいるのか?と疑問に思った。

そして様々な面で唖然としたことを記憶している。そんな無知の高校生の頃の印象だったこのレンズがどうしても欲しいレンズに代わっていく。それはやはりもっといい絵がとりたい。もっといいレンズを使いたいという「レンズ沼」のせいなのだが、特にこのレンズは数が少なく、しかも状態がいいものが少なく、新品級がだされたら奇跡といえる。

そんなものだからなおさら「レンズ沼」患者の患部を刺激して猛烈に欲しくなった。

そんな折、奇跡が起きた。なんと未使用の新品同品のzuiko 250mm/f2が出品されたのだ。強気で競り落とした。そして一度ぎりテスト撮影をしてそれっきり。。。もっと遊んでやりたいのだがなにせ体力が・・・。

<諸元>

ZUIKO AUTO-T 250mm F2

コーティング MC
画角  10°
レンズ構成 9群12枚
絞り・形式/範囲  自動/2-22
最短撮影距離  2.2m
最近接撮影範囲  25x17cm
ピント調節方式 回転カム(インナーフォーカス)
全長/最大径 246mm/142mm
質量  3900g
フード  組込み式
フィルター 専用(φ46mmリヤフィルター)
発売時の価格  ¥900,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 250mm F2  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 200mm F5

単焦点でF5の暗さだが、超コンパクトで超シャープな優秀望遠レンズ

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 200mm F5/ズイコー 望遠 200mm F5

ZUIKO AUTO-T 200mm F5
  • 画 質  ★★★★
  • 携帯性  ★★★★★
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 200mm F5

◆愛称 「こいも」
zuiko 200mm/f4が「おおいも」だ。それよりはるかにコンパクトで軽量なzuiko 200mm/f5は「こいも」となった。

かつてフィルム時代のF値はすこしでも小さくて明るいレンズが好まれた。そのため、zuiko 200mm/f5なんてF値スペックは好まれなかったに違いない。だが素晴らしいコンパクトさ。デジタルの現在では少々の暗いレンズでもブレずに綺麗に写すことができるようになった。そのため私はこちらのほうが好みだ。

◆良いところ
昔、オリンパスのこんなテレビCMがあったとか・・
雨に降り込められた若いカメラマンがお寺に一夜の宿を求め、そこで写真が趣味らしいお坊さんと話 が弾む。お坊さんが「この135ミリは・・」と、物知り顔でレンズを手に取るが、よく見てびっくり。 「200!これで!?」・・ このときのレンズこそがzuiko 200mm/f5だったわけだ。

実際に手にとってみると、200mmの望遠とは本当に信じられない。小型軽量というOMのポリシーが具現化された200mm望遠だ。

コンパクトさだけでなく描写も優秀で、絞り開放からシャープな写りで、色のり・コントラストとも非常に良好だ。zuiko 200mm/f4と比較するとこちらは暖色系の発色のようだ。

有名な話だが、レンズ構成は5群6枚で、F4よりF5の方がレンズの枚数が1枚多く、これは短筒化のためのようだ。おそらくF5の方がコストは高くついたに違いない。

このレンズの存在が21mm~200mmまでを49mmのフィルター径で統一を実現している。

OMマニアならかならずzuiko 200mm/f5を1本は持っておくべきだろう。

◆悪いところ
F5の暗さだ。さすがにボケによる作画には向かないだろう。

近接撮影距離が2.5mと遠い。この短所をカバーする方法としてオートエクステンションチューブ 7, 14, 25を利用するといい。

本来マクロ撮影を可能にするものだが、こういうレンズに組み合わせれば望遠マクロとしても利用できる。ミラーレスとの組み合わせではヘリコイド付きのマウントアダプターがおすすめだ。

◆エピソード
なーにも考えずにヤフオクで落札した最初のzuiko 200mm/f5はモノコートだった。

このレンズはその後MCも出たのだが、すぐに商品そのものが発売終了となりわずかの期間しかMCは出ておらず希少だ。そう聞くと欲しくてたまらなくなる。あっちの中古屋こっちの中古屋、あっちのサイトこっちのサイト、、隈なく探すがなかなかでてこない。

そんな折、グーグルで引っかかったのが中国(China)のネットオークションサイト「淘宝(タオバオ)」での出品だった。念願のMCだし状態も新品同様だ。グーグルの翻訳を屈指しながら中国語を理解しなんとか落札し、PayPalで代金も支払った。ところが、相手から言われたのは「日本に配達するには税関で税関料がかかる」と。払うとさらに「役人に別に手数料を支払わないと丁寧に扱ってくれない」などといわれてさらに支払った。(つまりワイロだ)なのに最後は「自分の力では手続きができないので送れない」と。だまされたようで、相手も信用もできず、ほとほと困った。

ところがかつて中国に行ったときに知り合った友人に相談したら彼が相手に交渉してくれて、商品を手にしてくれた。しかも日本にまで持ってきて届けてくれたのだ。持つべきは友。中国にもとても親切でいい人がいるものだ。

こうしてすったもんだして手に入れたMC版zuiko 200mm/f5は今も大切につかっている。

<諸元>

ZUIKO AUTO-T 200mm F5

コーティング MC
画角  12°
レンズ構成 5群6枚
絞り・形式/範囲  自動/5-32
最短撮影距離  2.5m
最近接撮影範囲  36x25cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  105mm/62mm
質量  385g
フード  組込み式
フィルター  φ49mmねじ込み
発売時の価格  ¥29,300

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 200mm F5  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 200mm F4

絞り開放からシャープな写りでボケもきれい。無理のない設計で収差優秀

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 200mm F4 ズイコー 望遠 200mm F4

ZUIKO AUTO-T 200mm F4
  • 画 質  ★★★☆
  • 携帯性  ★★★
  • 希少性  ★★★
  • 人気度  ★★★
  • 総合評価 ★★★
ZUIKO AUTO-T 200mm F4

◆愛称 「おおいも」
OMズイコーの中望遠~望遠はずんぐりむっくりしたデザインがおおい。まあ見た目よりも中身が勝負なのでそれはいいのだが、やはりぱっと見の印象が「イモっぽい」のだ。なので総じてこれらをイモレンズと呼んでいた。(性能はイモではない)そのイモレンズの最もイモっぽいのがこのzuiko 200mm/f4なわけだ。

私が高校生から持っていたzuiko 200mm/f4はとんだ曇り玉でモノコートだった。まだよくわからない若き私は、レンズ面を磨けど磨けど奇麗な写真にならないこのレンズがイモに見えて仕方がなかった。いまとなってはよい思い出だ。

◆良いところ
古くからの設計の望遠レンズだが、絞り開放からシャープでボケもきれい。良好なコントラストとナチュラルな発色で、不満のない写りをみせてくれる。

OMズイコーの中では大柄な方だが、200mmレンズとしてはコンパクトな方だ。そんな大きさにも関わらず、設計に無理がないのか収差はよく除かれている。最小絞りもF32まである。

◆悪いところ
MCでも最近のレンズに比べるとはるかに逆光に弱い。なので野外ではフードが必須であろう。そのフードは組み込み式になっていて便利だ。ところがこのフードがちと甘い。

というのは、どうも下を向けると、カクーンと組み込みのフードが勝手に伸びてしまう。これまで200F4は3代使ってきたが、どれも同じ現象だったので個体の問題ではなさそうだ。私は解体してフードの裏側にテープを張って勝手に伸びないように改造した。

あと、最短撮影距離が2.5mと長めで寄れないのが使い難い。この短所をカバーする方法としてオートエクステンションチューブ 7, 14, 25を利用するといい。本来マクロ撮影を可能にするものだが、こういうレンズに組み合わせれば望遠マクロとしても利用できる。ミラーレスとの組み合わせではヘリコイド付きのマウントアダプターがおすすめだ。

◆エピソード
高校生のとき、中古で2万円とずいぶん安くなっていたので即このzuiko 200mm/f4を購入した。その時はなんでこんなに安いのかな?とあまり疑問に思わなかったのだが、自分が買ったのは前期の銀枠でモノコートだった。しかも少し曇りがあって、描画も満足いくものではなかった。

キレキレのシャープなのが好みの私は気に入らず、次第と使う機会は少なくなっていたのだ。

それから時を経て30年後の先日MCで状態のいいものを見つけたので買い替えることにした。某カメラの〇〇ムラで売却したときなぜかいい値段がついた。それで気づいたのだが、自分が持っていたのはM-SYSTEMだった!(OMになる前、わずかの期間しか販売なかったレア製品)なのでプレミアがついていたのだ。今思えば大切にしておけばよかった・・・。


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 200mm F4

コーティング MC
画角  12°
レンズ構成 4群5枚
絞り・形式/範囲  自動/4-32
最短撮影距離  2.5m
最近接撮影範囲  36x24cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  127mm/67mm
質量  510g
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格  ¥58,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 200mm F4  良好 保存&常用

 

<作例>