コントラスト高く強さが感じられるキュートな超広角
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-W 18mm F3.5/ズイコー 超広角 18mm F3.5
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◆愛称 「おやじ」
このzuiko 18mm/f3.5という超広角レンズを初めて見た時に「目玉みたい」と思った。なので某、国民的妖怪漫画から敬意をはらって「おやじ」と名付けた。ただ普段フードと兼ねた保護用専用ステップアップアタプターを常時つけているので、残念なことにキュートな「目玉おやじ」を見ることはめったにない。むしろ「きのこ」と名付けた方がふさわしかったかもしれない(笑)。
◆良いところ
魚眼を除くOMズイコーの超広角レンズの中で、zuiko 18mm/f3.5は最も広い100度の画角をもつ。にも関わらず歪曲収差が少ないのがよい。画質はOMズイコーらしい“無味無臭”で水のようだ。癖はほとんど感じられず、周辺部の流れも目立たないので、本当に18mm?と疑いたくなる。
このレンズを装着しファインダーを覗くと、全てが凝縮され、強烈なパースペクティブを伴って遠ざかってしまう。まるで強い近視用の眼鏡を覗いているようだ。かのディスタゴンとよく比較され、さすがにそれにはかなわないもののさほど遜色ない性能と評価されたOM ズイコー傑作の銘玉の超広角だ。
コントラスト、シャープさもOMズイコーらしく十分。コントラストが強く強さを感じられ、線が太く感じられる。zuiko 18mm/f3.5は超広角の強力なパースペクティブを使って面白い写真が取れそうだ。
◆悪いところ
フード兼、保護用フィルタ用のステップアップアタプターがキノコの笠のように開いてこれがちと邪魔臭い。意外と場所をとるのだ。だがこれがないとフィルターがつけれない。zuiko 18mm/f3.5は超広角の中でもレンズが大きく突起しているので保護用としてフィルターは必須だ。
また、時折長所は短所となりうるものであるが、自慢の100度の画角。残念なことに画角が広すぎて、これでとる写真は決まって同じような絵になる。したがって出番が少ないのが残念だ。アイディア次第だろうけど。
◆エピソード
このzuiko 18mm/f3.5は一目ですぐにほしくなった。中古でもちょっと高かったが奮発して買ってしまった。買った後で専用のステップアップアタプターが付属していないのに気付く。これがないとレンズ保護フィルターをつけることができないのだ。ネットでいろいろ調べるのだが、この付属品のみの販売などみつからない。
そりゃそうだ。と、あきらめかけていたところ、Kenko製ステップアップリングφ49mm→φ62mmとφ62mm→φ72mmと2枚つなげて代用できるという情報を発見した。そこで早速家電量販店で購入して試してみた。ところがレンズ本体へKenko製ステップアップリングがつけられない。よくわからなのだが微妙にサイズがちがっているようだ。径が微妙に大き目のサイズってあるのかなぁ・・?。そんな疑問をもちながら、市内のカメラ屋を巡業して相談して回った。
どの店主も「どうしてはまらないんですかねぇ?」と困惑されていた。最後に訪問した「ミッキーカメラ」という中古の店で、「ああそういえばオリンパス製のステップアップがあったなぁ・・」と色々出してくれた。そのなかになんと「純正」の専用ステップアップアタプターφ49mm→φ72mmがあったのだ!!またこれをはめるとぴったり!なんと純正でないと微妙に付けられないようになっていたのだ!
そうやって苦労して手に入れたフードを兼ねた「純正」の専用ステップアップアタプター付のzuiko 18mm/f3.5なのだが、にもかかわらず出番がすくなく保管庫でお休み中だ。そろそろ遊んでやらねば。
<諸元>
ZUIKO AUTO-W 18mm F3.5
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<所有レンズのデータ>
所有No | 名称 | コード | リア記号 | 製造年月 | 状態 | 用途 |
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Z003 | ZUIKO AUTO-W 18mm F3.5 | 106440 | SAU2 | 2001年2月製 | 良好 | 保存&常用 |