OLYMPUS OM-1

・・・で・・・だが、・・・が・・・だ

OLYMPUS OM-1 /オリンパス OM-1

  • 発売開始  1973年5月
  • 発売終了  調査中
  • 価格    調査中

◆製品概要

OMシリーズの初代機であるOM-1の誕生は、昭和48年(1973年)。世界最小最軽量の35mm一眼レフ(1973年当時、135フィルムを使用する24×36mm(ライカ)判のレンズ交換式一眼レフカメラでは、世界最小最軽量)として多くの脚光を浴びた。

それまでの常識を覆す小さく軽いボディとエアダンパーを併用した静かなシャッター音は周囲を驚かせ大きな反響を巻き起こすことになる。小型化のためにシャッター秒時制御のガバナーをミラーボックス下部に配置、シャッター速度ダイヤルをマウントと平行つまり同心円上に配置し、これが歴代のOMボディの特徴となった。

布幕シャッターのリボンのヒモへの変更。ミラー駆動ショックを吸収するエアダンパー。集光コンデンサーを省略し、曲面の下面を持つペンタプリズム。さまざまな独創的な発想が、ボディの小型化とシャッターの作動音、ショックの低減を実現している。シャッターは、10万回という高耐久性を実現。ファインダースクリーンは、レンズマウント側から交換可能だ。

なお、発売当初、OM-1はM-1という名称だった。しかし、製品のインパクトが大きかったためか、ライカ社から製品名変更の申し入れがあり、OM-1に改められた。

また、オリンパスはこのOM-1(M-1)を生産するにあたり、軽量化のため用いる鉄素材に対する防錆技術、ペンタプリズムの加工技術、耐久性を高める熱処理や表面処理技術など、さまざまな面の社内技術が、大きく向上、発展したのだそうだ。

また、他社にも大きな影響を与えたことは間違い違いない。ペンタックスもその後OMの寸法にわずか小さいボディを開発する。明らかにOMを意識しているつくりだ。

この製品を開発したのは米谷美久氏だ。もう天才としか言いようがない。一度お会いしたかった・・・。
こうしてOM-1(M-1)の基本的な製品コンセプトとその機構はその後のOMシリーズに伝統的に受け継げられていく。

◆エピソード


<諸元>
OLYMPUS OM-1

方式 オリンパスOMシステム
ユニット形式  35ミリフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
画面サイズ 24×36mm
レンズ オリンパスMマウント、バヨネット交換式(回転角70°)、フランンジバック46mm
シャッター  フォーカルプレーンシャッター
マウントダイヤル式、B.1~1/1000秒
シンクロ  FP・X接点切換付
ファインダー  ペンタプリズム式広視野ファインダー、フォーカシシグスクリーン交換可能、露出計測光表示付
 フォーカシングスクリーン  交換式
■標準タイプはフォーカシングスクリーン1-1型(マクロマット式)を装着、他に多種類交換可能
ファインダー視野率  実画面に対して97%
 ファインダー倍率  50mm標準レンズ付で距離無限遠のとき0.92倍
 ファインダー視野角  短辺23°30’、長辺35°
 ミラー  大型クイックリターンミラー、ミラーアップ可能
 フィルム装填  イージー・ローディング
 フィルム巻上 レバー式、小きざみ巻上可能、巻上角150°、予備引出角30°、セルフコッキング、二重巻上防止・二重露出防止付
 フィルム駒数計  順算式、自動復元
 フィルム巻戻し  クランク式、巻戻しクラッチセット式、自動復元
 露出計  TTL(CdS2個使用)、開放測光式中央重点測定、ファインダー内定点合わせ式、露出計ON・OFFスイッチ付、OFFおよび低輝度自動警告スイッチ付
 測光範囲  Fl.4付でASA100のときEV2~17
 電源  水銀電池(JIS・H−D型)1.3V 1個使用
 フィルム感度ダイヤル  ASA25~1600、ロックボタン付
 セルフタイマー  レバー式(回転角180°)約12秒、4秒以上時間調節可能、スタートレバー回転により始動、始動後スタートレバー逆回転により停止および再セット可能
 裏蓋  交換式
■標準裏蓋は蝶番式・マジックロック
他にレコーデー夕バックおよび250フィルムバック1など取付可能
 アクセサリーシュー  専用ユニット着脱式、コードレス接点付
 大きさ・重量  (ボディのみ) 136×83×50mm、490g

 

<所有データ>

所有No 名称 コード 状態 用途
M00 OM-1  良好 保存&常用

 

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