神レンズ中の神レンズ・ズイコーを代表する万能神レンズ
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2 ズイコー マクロ 90mm F2
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◆愛称 「かみさま」
zuiko 90mm/f2といえば、zuiko 50mm/f2と共にOM ズイコーを代表する高性能で万能のマクロレンズだ。まさにズイコーの傑作レンズといっていい。銘玉中の銘玉。神レンズ中の神レンズだ。もはや「神様」としか呼べないよね。
◆良いところ
このzuiko 90mm/f2は各種アタッチメントなしに、単体で1/2倍までのマクロ撮影が可能となる。独自の遠近距離収差補正機構で、無限遠まで最高の描写力で素晴らしい。
開放値がF2という最高に明るい中望遠マクロレンズなのだが(中望遠マクロレンズで唯一のF2らしい)、絞り開放から開放から実にシャープな写りで、クリアで彩度の高い描写とボケの美しさは特筆なものだ。後ろボケも大変素直で、被写体を際立たせるのに非常に効果的。
もちろん通常の撮影にも十分な描写性能のある「万能中望遠レンズ」だ。
特に感心するのは強い光源を置いても目立つフレアやにじみは発生しないことだ。それに暗部でもしっかり解像してくれる。安心してどんな条件でも持って出すことができる。
~赤城耕一氏「使うオリンパスOM」より~
「OMユーザーは無理をしても必ず所有しなければならない1本である。‥このレンズはただやみくもに明るいだけではなく、性能的にも同クラスのレンズのなかでは最高峰の位置にあるといっていい。とにかく満点をつけることができるズイコーの傑作レンズなのだ。」
◆悪いところ
zuiko 90mm/f2は設計が新しいということもあってか、他のOMズイコーと違い、絞りリングの位置がレンズの根元の方にあり、他のOMズイコーしか使っていない人は戸惑うだろう。まあすぐに慣れるレベルだが。あとレンズの根元が太いのでレンズ着脱ボタンがちょっと押しにくい。これだけのレンズ性能なら銅鏡は当然太くなるのでやむを得ないか。
また、特にマクロ域での手持ち撮影では、手ぶれとピント合わせには細心の注意が必要だ。
あとズッシリ重たいのでzuiko 85mm/f2ほど軽快にはできないかな。重さはzuiko 85mm/f2の2倍余ある。逆にこのずっしりした感じが神レンズの神々しさをかもちだしているといえるかも。
◆エピソード
zuiko 90mm/f2は1986年のカタログから登場した後発組のレンズだけに、設計思想もデザインもまるで違い新しい。新入りの部類だが、OMズイコーの代表になった。まるでドリフターズの新入り志村けんみたいなものか。(わかるかなぁ~)
OLYMPUS推奨のフードはzuiko 135mm/f4.5マクロと共用のゴム製となっている。これはどうもなーということで、CONTAXメタルフードNo.5を使用している。色がマッチしてカッコイイ。
どうでもいいことだけど、これまでのズイコーの中望遠・望遠といえば「サツマイモ」の形が連想されるのだが、初めてこのレンズを見たときは、なにか「桶」のような、あるいは古い壺のような形を連想させられるんだよね。
<諸元>
ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2
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<所有レンズのデータ>
所有No | 名称 | コード | リア記号 | 製造年月 | 状態 | 用途 |
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Z0 | ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2 | 良好 | 保存&常用 |
90mmマクロ、そんなに凄いんですか?
今のキヤノンのL単や、現代最高と言わるSIGMAのART単と比べても遜色ないですか?
さすがに現在のデジタルセンサーに合わせ最適化されたレンズにはかなわないと思います。
ただ、発売当時の基準では最高のレンズだったことは間違いないと思いますよ。
OM-D E-M5 IIでオリンパスユーザーになった新参者です。このサイトを参考にさせて頂き、90mm F2 マクロを購入し、今や50mm F3.5 マクロと共に常用レンズになりました。さてフードの件ですが、かつてのロッコールレンズは55mm径のラインナップが充実していた様で、フードも中古品が多く流通しています。自分はこのレンズには焦点距離が近い100mm F3.5 マクロ用のフードを取付けています。色・デザインとも全く違和感がなく、何より安価で手に入るのがウレシイです。
HSさんこんにちは。
そうですか、ロッコールのフードをご愛用ですか。
それはいいことを聞きました。
早速、いつもの中古やで探してみることにしますね。
情報提供ありがとうございましたー。