OM-2N + H.ZUIKO AUTO-W 24mm F2.8でお散歩。

今回はひさびさに銀塩カメラでお散歩だ。

今回のお供は、OM-2N + H.ZUIKO AUTO-W 24mm F2.8 だ。この24mmは初期の銀縁タイプでモノコート。いい味を出してくれるに違いない。

さて本体のOM-2Nの方はというと、新宿のマッ〇スカメラで格安で購入したブツだ。

傷の微小な新品並みに綺麗な本体だったのだが「露出計が壊れているので飾りにしかなりません」とのことで格安だった。だが、直感的に調整で治るだろうと予測して即購入したのだ。

予想通り、露出感度のずれが原因で、ASA100(現在はISOと呼ぶ)のフィルムの場合400にセットすることでほぼ適正露出っぽくなった。今回の散歩はAE露出がちゃんと写せているかの実験である。なので全てAEオートで撮影した。

ところで、いずれまとめて記事にしたいと思っているのだが、OM-2は世界初のTTLダイレクト測光によるAEオート機だ。これは撮影時フィルムに写り込んだ光の量をフィルムからの反射光を利用してダイレクトに測定して速度調整して正確な露出にあわせるというもの。以降OMシリーズのAE機はこのTTLダイレクト測光が全て採用されており当時のオリンパスカメラの最大の特徴となっている

ところが現在ではこのTTLダイレクト測光が逆に仇となって「故障」と判断されることが多いのだ。

それはというと・・・OMのTTLダイレクト測光はフィルム面の反射する光の量をセンサーでとらえて測光している。つまり、フィルムを装填していないと正しい速度にはならない。フィルムからの反射光と空の場合の反射光では光の量がまるで違うのだ。

そのため、オートで露出計が示しているシャッター速度と、実際に(フィルム無しで)シャッターを押したときのシャッター速度が違うという現象が起こる。

私らOM現役時代の人間には「そんなことあたりまえじゃん」となるのだが、最近のデジタル世代には理解できていないことも多いのだろう。

で、「壊れている」「露出計がおかしい」「シャッターが不安定」というレッテルが貼られてしまうのだ。

今回購入したOM-2Nもマッ〇スカメラさんも同様の判断だったのだろう。しかも同時に露出調整が必要になっているので、「まちがいなく故障」と判断されたに違いない。

まあでも、そのおかげで安くて手にいれられたのだけどね・・・。

 

で、話は元に戻るが、今回のお散歩は柴又だ。

フィルムはキタ〇ラで買った富士フイルム業務用ISO100/24枚撮りこの日、柴又駅界隈は観光客でにぎわっていた。プリントからスキャンしたので、コントラストがキツイのだが、ご勘弁を。いずれフィルムスキャナーを手にいれて差し替えたい。

ここでの寅さんはある意味地元のヒーローだな。曇りの日の撮影となったのと逆光でモノコートの独特なにじみがでてしまった。色乗りが悪いのはフィルムのせいだろう。

こういうピントを活かした撮影が大好き。24mmF2.8だが開放で結構ボケてくれた。

沿道のお土産屋でみつけた大量のダルマ。色乗りがレトロ。レンズの影響なのかフィルムの影響なのかなぁ。

濡れた石像には銀塩カメラが似合う。

レトロなカメラにお似合いのレトロなお店。

参道はにぎわっています。

折角なので帰りはスカイツリーも。

レトロな銀塩カメラでの楽しみは、すぐに確認できないこと。あとで、現像した写真をみて、その時によみがえることだな。ああたのしかったー。