小型・軽量で大口径、ポートレート用だが用途の広いレンズ
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 85mm F2 ズイコー ポートレート 85mm F2
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◆愛称 「たつじん」
zuiko 85mm/f2はポートレート用として知られている。そのポートレートレンズにつけた名前が「たつじん」。それこそ達人的に美人をとれるってことだ。(といいつつ、美人の撮影が少ないという、、、)
◆良いところ
このzuiko 85mm/f2はとてもOMズイコーらしい、コンパクトな中望遠レンズで、小型軽量なのに大口径単焦点レンズの良さを手軽に堪能できるレンズといえるだろう。
絞り開放もF2と明るく、とても使いやすい。発色もクリアで非常に使いやすい。なによりもボケがきれいで、絞り開放付近は低解像度の甘い(やわらかい)描写で、OLYMPUSが本気で開発したポートレートレンズなんだろうな。
だがポートレートのみならず、いろいろ使い勝手はいい。F4まで絞ればほぼシャープな描写となり、風景撮影でも問題はない。ディテールや暗部の微妙なコントラストをきちんと表現しながら、柔らかく暖かみのある画が撮れる。さらに最短撮影距離が35cmと近いのがうれしい。ポートレートのみならず、幅広く活用できそうだ。
◆悪いところ
被写界深度はかなり浅い。ちょっと被写体が離れると甘い写真になることがあるかもしれないが、それはこのレンズの性能というよりはピントをしっかり追い込めないことにあるのかもしれない。
絞り開放では少々眠い画となるが、少し絞ると結構しっかりした絵になる。ただ、zuiko 90mm/f2やzuiko 100mm/f2と比べると、「コントラスト」は低めでシャープさ解像度もわずかに劣る感じは否めないが、圧倒的なコンパクトさを考慮するとzuiko 85mm/f2は十分な存在価値があると言える。
◆エピソード
このzuiko 85mm/f2は100mm/f2.8と見た目がそっくりだ。で、この手の中にすっぽり隠れそうな大きさが大好きだ。ただ、このレンズがコンパクトなせいで、ずっしり重たく大きいzuiko 90mm/f2やzuiko 100mm/f2がよけいかなりの高性能の印象が強まったのじゃないだろうか?(zuiko 90mm/f2やzuiko 100mm/f2はもともと超高性能だが、zuiko 85mm/f2も普通に高性能なのだ!)やはり大きく重たいレンズはいいレンズというイメージが強すぎだ。
ところで専用のラバーフードは変形しやすい。ペンタックスのMH-RB52やニコンHS-14などのメタルフードを付けるのがおすすめだ。でもやはりOLYMPUS血統の付属品を使いたくなるね。
<諸元>
ZUIKO AUTO-T 85mm F2
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<所有レンズのデータ>
所有No | 名称 | コード | リア記号 | 製造年月 | 状態 | 用途 |
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Z0 | ZUIKO AUTO-T 85mm F2 | 良好 | 保存&常用 |