常識を破る驚異的な小型軽量設計の超広角
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-W 21mm F3.5 ズイコー 超広角 21mm F3.5
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◆愛称 「にーいちさんごー」
zuiko 21mm/f3.5なので、その数字だけを読んで基本「にーいちさんごー」と呼ぶ。ただそれだけの愛称だ。まあ佐藤さんを「サトー」と呼んでるようなものかな。
オリンパス OMズイコー シリーズでは”廉価版”と”大口径版”の二種類が選べれるようになっている。私は”大口径版”に対しては敬意を払ってニックネームをつけようとする。だが”廉価版”では普段使いのため気にせず気楽に本名で呼ぶことが多い。人間関係では近しい間柄にはニックネームで、先輩や年長には本名でというのに、それとは逆になっているのが面白い。
◆良いところ
当時の常識を破る驚異的な小型軽量設計で一見、zuiko 50mm /f1.8とまちがえてしまうぐらいのものだ。(全長はzuiko 50mm/f1.8と変わらない)これほどまでにコンパクトでそれでいて切れるほどのシャープな画質という。これこそオリンパス、OMズイコーらしいレンズといっていい。
OMズイコーの画質は「暗いレンズの方が良い」と言われているがこのレンズもその一つだろう。明るさはf3.5にとどまるものの、絞り開放からシャープな良い超広角だ。コントラストも高い。パワー配分が良くなって諸収差や歪みが抑えられていて歪曲はほとんど目立たず、ダイナミックな映像表現が可能になる。性能は”廉価版”にもかかわらず”大口径版”に引けをとっていないと思う。実際OM ズイコーは”廉価版”の方が優れているケースが少なくない。
◆悪いところ
すこし逆光に弱いようで、太陽が画面に入るとゴーストが気になる。また、開放からf8にかけて四隅が流れたようにわずかに乱れ、絞ると明るい点光源に絞りの回折像が現れることがあるようだ。
また、小さすぎるのもあるが、zuiko 50mm/f1.8 や zuiko 28mm/f2.8などと一緒にしているとカメラバッグの中でどのレンズを取り出そうとしているのか区別がつきにくい。触っただけでは分からないのだ。
一体何を写せばいいのか迷くことがある。基本的に超広角はムツカシイ・・皆同じ構図になってしまう・・・。(これは私の個人的な問題だけど。)
◆エピソード
本当はzuiko 21mm/f2がほしかったのだがなかなかいいブツが見つからずあぐねていたころ、たまたま近くの中古屋で上質なzuiko 21mm/f3.5の方を見つけた。こいつの評判はいいのは知っていたので即購入。購入後、先に欲しかったzuiko 21mm/f2も見つかりこれも購入。ほぼ同じタイミングで欲しかった二つのOMズイコーレンズを同時に入手したのだ。
超広角は使う機会が限られて余り使うことはないだろうと思っていたのだが、使っていてとても楽しくて持ち出す機会が多くなった。
<諸元>
ZUIKO AUTO-W 21mm F3.5
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<所有レンズのデータ>
所有No | 名称 | コード | リア記号 | 製造年月 | 状態 | 用途 |
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Z005 | ZUIKO AUTO-W 21mm F3.5 | 良好 | 保存&常用 |