単焦点にも匹敵する描画性能をもつ高倍率望遠ズーム
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5 / ズイコー 望遠ズーム 50-250mm F5
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◆愛称 「こうばいりつ」
5倍という、OMズイコー最大のズーム比を持つレンズだ。よって「高倍率」と呼ぶ。
◆良いところ
OMズイコー最大のズーム比5倍。にもかかわらず、けっこうコンパクトだ。明るさはF5で暗いが、当時のレンズとしては、凄いのではないか。5.6とかになってもおかしくはなかったのではないかと感じる。
描写はズームらしくないシャープな絵が撮れる。レンズ交換をしたくないシチュエーションで大活躍だ。
100mm付近が特に優れているといわている。正直、私にはよくわからなかった。ただ250mmまで伸ばすと少し色が落ちるように感じる。
◆悪いところ
やはりズッシリと重い。まあ5倍の高倍率だ。致し方ないだろう。
カメラに着けてストラップで下げてると、重力にしたがって自然とズームが勝手に望遠側に移動する。これは「直進式ズームレンズ」の全て共通に言えることだが。
フード内臓はありがたい。ただ、望遠側では役に立っているのか不安になる。かといって望遠側用のフードを付けるとズームの意味がなくなってしまう。これも高倍率望遠ズームの宿命か。
◆エピソード
私がこのレンズを手に入れたのは、85-250mm F5と撮り比べしてみたいという理由だけだった。こっちが後発なので、当然それなりに性能が上がっているのではないかと思った。それにかつての憧れの「直進式ズームレンズ」だ。それでためしてみたくなったのだ。
85-250mm F5は回転カムズームで、フォーカシングリングとズームリングが分離した2リング方式だ。だがこの新型の50-250mm F5のほうは、直進式ズームレンズで、リング一つでフォーカシングとズームを両方まかなう方式だ。左右に回してピントをセットし、前後に動かすことでズームをセットするのだ。
MFからAF方式に切り替わる過程でこの直進式ズームレンズは全滅し、2リング方式が現在の常識だ。だが、当時は2リング方式が古臭く、直進式ズームが最新式で憧れだったのだ。持ち替えなくてもいいので、アクティブな撮影に向くのだ。皮肉なもので、この憧れのズーム方式は若い人には理解されてない。
<諸元>
ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5
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<所有レンズのデータ>
所有No | 名称 | コード | リア記号 | 製造年月 | 状態 | 用途 |
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Z0 | ZUIKO AUTO-ZOOM 50-250mm F5 | 良好 | 保存&常用 |