ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

重くデカく高価で希少な驚愕の白レンズだが描写性能は超最高

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8 ズイコー 白レンズ 350mm F2.8

ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8
  • 画 質  ★★★★★
  • 携帯性  ☆
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

◆愛称 「きょうがくのしろれんずのちょうなん」
zuiko 350mm/f2はいわずと知れたOMズイコー驚愕の白レンズの一つだ。OMズイコー驚愕の白レンズは3本セットの三兄弟で知られていて、350mm/f2.8、250mm/f2、180mm/f2の3本がある。このzuiko 350mm/f2は、驚愕の白レンズの三兄弟の長男ということになる。

◆良いところ
OMズイコー驚愕の白レンズ、zuiko 350mm/f2はオリンパスの満を持して発売された超高級レンズだ。

とにかく写りは最高だ。色乗り良し、シャープさ良し、コントラスト良し、うっとりするほどの最高の描画性能だ。欠点はまず見あたらない。

発売時90万円というとんでもない価格だ。だが噂では製造原価は発売価格の5倍ほどだったという話もある。本当なら原価450万円のレンズということになる。普通なら「ほんまかいな?」だけど、このレンズを使っているとまんざら信じてうなづけるのだ。

プロ向けに作ったもののさほど売れなかったようで、受注生産になったらしい。なので出荷数は極めて少なくプレミアものだ。

◆悪いところ
当然だがzuiko 350mm/f2は、重量3900g!オリンパス史上2番目に重たいレンズとなる。(ちなみに史上1番重いのはzuiko 1000mm/f11の4150g!)がっちりした三脚とセットでないと使うことはムツカシイ。じっくり時間とパワーをかけて良い作品を作るそういう強い意欲がなければ心が折れてしまう。

◆エピソード
「驚愕の白レンズ」のうち最後に買ったレンズだ。長男と名付けたが実のところ最後に手に入れたので三男坊とするべきだったかもしれない。zuiko 180mm/f2、zuiko 250mm/f2と手に入れたら、zuiko 350mm/f2もどうしても欲しくなる。ちょうどebayで新品同様がでていたので、高額だったが衝動的にポチってしまった。

届いたブツは本当に新品同様でケースもピカピカだ。そうやって多くの資金を投資したレンズだが、実のところまだ一度しか使ったことがない・・・。がっちりした三脚のもとじっくり撮る、そういうレンズとなるのだが、ポートレートには遠すぎる、運動会はほこりまみれになる、野鳥は、重すぎて山まで運べない、という消去法で活用の場が限られるわけだ。車で運べるところでいい撮影機会はないかなぁと思案中だ。

ところでこの驚愕の白レンズ、実は最初は黒だったのだ。どこかで白に代わったようだ。これが証拠写真だ。ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

コーティング MC
画角  7°
レンズ構成 7群9枚
絞り・形式/範囲  自動/2.8-32
最短撮影距離  3m
最近接撮影範囲  25x17cm
ピント調節方式 回転カム(インナーフォーカス)
全長/最大径  280mm/142mm
質量  3900g
フード  組込み式
フィルター 専用(φ46mmリヤフィルター)
発売時の価格  ¥900,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 250mm F2

凄すぎる驚愕の性能と大きさと価格。強い目的意識が必要

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 250mm F2/ズイコー 白レンズ 250mm F2

ZUIKO AUTO-T 250mm F2
  • 画 質  ★★★★★
  • 携帯性  ☆
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 250mm F2

◆愛称 「きょうがくのしろれんずのじなん」
いわずと知れたOMズイコー驚愕の白レンズの一つだ。OMズイコー驚愕の白レンズは3本セットの三兄弟で知られていて、zuiko 350mm/f2.8、zuiko 250mm/f2、zuiko 180mm/f2の3本がある。zuiko 250mm f2は、驚愕の白レンズの三兄弟の次男ということになる。

◆良いところ
OMズイコー驚愕の白レンズはオリンパスの満を持して発売された超高級レンズだ。

とにかく写りは最高だ。色乗り良し、シャープさ良し、コントラスト良し、うっとりするほどの最高の描画性能だ。欠点はまず見あたらない。

発売時90万円というとんでもない価格だ。だが噂では製造原価は発売価格の5倍ほどだったという。本当なら原価450万円のレンズということになる。普通なら「ほんまかいな?」だけど、このレンズを使っているとまんざら信じてうなづけるのだ。

プロ向けに作ったもののさほど売れなかったようで、受注生産になったらしい。

純正テレコンバータレンズとの整合性がいいようで、1.4×-Aと組み合わせて使うとzuiko 350mm/f2.8になる。よく考えられているものだ。つまり、zuiko 250mm/f2と1.4倍のテレコンを持っていると、驚愕の白レンズの長男zuiko 350mm/f2.8は持たなくてもよかったのだ。

◆悪いところ
重量3900g!オリンパス史上2番目に重たいレンズだ!(ちなみに史上1番重いのはzuiko 1000mm/f11の4150g!)がっちりした三脚とセットでないと使うことはムツカシイ。じっくり時間とパワーをかけて良い作品を作るそういう強い意欲がなければ心が折れてしまう。

手持ちで使えば、10分ほどで腕が上がらなくなる。そうとうな体力といい絵作りを目指そうとする意思が必要だ。

◆エピソード
実はzuiko 250mm/f2はとても思い入れのあるレンズだ。

高校生のときにこのレンズが登場した。カタログをみていろいろ唖然とした。なぜからその価格だ。それにそのバカでかい大きさだ。

それと、、言いにくいが、、なんかダサいデザインだと思った。ここまでの性能だ。光学上やむを得ないのだが全長に対して正面レンズの口径が広すぎる。なんというバランスの悪さ。しかも受注生産だという。買う人がいるのか?と疑問に思った。

そして様々な面で唖然としたことを記憶している。そんな無知の高校生の頃の印象だったこのレンズがどうしても欲しいレンズに代わっていく。それはやはりもっといい絵がとりたい。もっといいレンズを使いたいという「レンズ沼」のせいなのだが、特にこのレンズは数が少なく、しかも状態がいいものが少なく、新品級がだされたら奇跡といえる。

そんなものだからなおさら「レンズ沼」患者の患部を刺激して猛烈に欲しくなった。

そんな折、奇跡が起きた。なんと未使用の新品同品のzuiko 250mm/f2が出品されたのだ。強気で競り落とした。そして一度ぎりテスト撮影をしてそれっきり。。。もっと遊んでやりたいのだがなにせ体力が・・・。

<諸元>

ZUIKO AUTO-T 250mm F2

コーティング MC
画角  10°
レンズ構成 9群12枚
絞り・形式/範囲  自動/2-22
最短撮影距離  2.2m
最近接撮影範囲  25x17cm
ピント調節方式 回転カム(インナーフォーカス)
全長/最大径 246mm/142mm
質量  3900g
フード  組込み式
フィルター 専用(φ46mmリヤフィルター)
発売時の価格  ¥900,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 250mm F2  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 180mm F2

開放のみですべてを飲み込む、妥協を許さない頑なレンズ性能。

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 180mm F2 / ズイコー 白レンズ 180mm F2
  • 画 質  ★★★★★
  • 携帯性  ☆
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 180mm F2

◆愛称 「きょうがくのしろれんずのすえっこ」
いわずと知れたOMズイコー驚愕の白レンズの一つだ。OMズイコー驚愕の白レンズは3本セットの三兄弟で知られていて、zuiko 350mm/f2.8、zuiko 250mm/f2、zuiko 180mm/f2の3本がある。zuiko 180mm/f2は、驚愕の白レンズの三兄弟の末っ子ということになる。

◆良いところ
zuiko 180mm/f2は、当然のことながら感動するほどの描写性能だ。色といいコントラストといいその繊細なシャープさといい、うっとりするほどの最高の描画性能だ。

オリンパスは一体どういう意図でこの3レンズをつくったのだろう。コンパクトで高性能というオリンパスらしい部分を切り捨てた、驚愕の大きさと重さだ。ただその映りは素晴らしい。「オリンパスだって本気になったらこういうすげーレンズだって作れるんですぜ」というPRの意図があったのか?

驚愕の大きさと重さ、それに比例する驚愕の価格で、そんなには売てはないらしい。後世は受注生産だったと聞く。OMズイコーらしい携帯性が全くないのは残念だが、いい絵を求めるなら満足できる。

私はこの驚愕の白レンズの三兄弟のうちこのzuiko 180mm/f2が大好きだ。唯一手持ちで構えることができるものね。それに三兄弟の中で最も小さく(でっかいいレンズだが)、唯一持参のカメラバックに収まる。(他のレンズは犠牲になるが)

◆悪いところ
なんといってもその大きさと重さだ。(これもあたりまえだが。)三兄弟のなかでもzuiko 180mm/f2はまたましなほうだが、、、

◆エピソード

zuiko 180mm/f2は昔からとても憧れのレンズだった。だがとても希少なブツで、方々探すがなかなかでてこない。

なんとかみつけて購入したところ残念ながら前玉にカビがあった。

ところが、描写は素晴らしい。作例のとおり、全く影響はない。

たまたま新宿の中古カメラで新品同様のzuiko 180mm/f2を見つけたのでお借りして撮り比べてみたが、一切の差がなかった。ちなみにその新品同様のブツは100万円だった、、、。中古市場でも驚愕だ。

中古で見つけられたなら、多少のカビがあろうが、数十万でもかなりのお得ということになる。めったに出てこないので、お探しのかたは速やかな判断をオススメする。


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 180mm F2

コーティング MC
画角  14°
レンズ構成  8群10枚
絞り・形式/範囲  自動/2-22
最短撮影距離  1.6m
最近接撮影範囲  25x17cm
ピント調節方式 回転カム(インナーフォーカス)
全長/最大径  174mm/113mm
質量  1900g
フード  組込み式
フィルター  φ100mm ねじ込み
発売時の価格  ¥646,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 180mm F2  良好 保存&常用

 

<作例>