見た目通りの優等生。キリリと凛々しくかっこよく撮れる。
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8 / ズイコー 中望遠 135mm F2.8
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◆愛称 「はんさむ」
だいたいOMズイコーの望遠といえばたいていずんぐりむっくりしていてイモっぽいところがある。そんなイメージだが、このzuiko 135mm/f2.8は他と見た目がちがう。まるでライカのエルマリートM135mmF2.8みたいなかっこよさだ。
「おっかっこいいレンズだな!」=「すごい絵が撮れそうだ」という連想が沸くので「ハンサム」と呼ぶことにした。
◆良いところ
zuiko 135mm/f2.8は見た目のかっこよさ通り、発色もコントラストもよく、良好なシャープネス、ボケもきれいで、大きさもコンパクトで優秀なレンズだ。
かつては望遠といえば135mmだった。この焦点距離は散歩していて丁度いいと感じることが多い。非常に顕著な深度効果を実現してくれて情緒的な絵になる。zuiko 135mm/f2.8はzuiko 135mm/f3.5よりも明るく、優れた性能で、小型軽量で取り扱いしやすい。最大F値は22で、遠近制御の独自の圧縮を最大限にしようとする場合に便利だ。
上記でも書いたが、zuiko 135mm/f2.8の見た目はとてもスタイリッシュでカッコイイ。OMズイコーの望遠らしいイモっぽさがない。また内蔵タイプのレンズフードが装備されていてとても便利だ。
◆悪いところ
欠点ということではないが、一部の噂でzuiko 135mm/f3.5の方が評価が高いという声がある。たしかにOMズイコーの場合はzuiko 28mm/f3.5などのように暗いレンズの方が評価が高いことが多いことから、そういう思い込みもあるかもしれない。自分の目でぜひ確かめてほしい。
ちなみにズームの影響で135mmはあまり人気がなくなったのだろうか、早々にカタログからも姿を消した。そのためか本数も少ないような気がする。状態のいいものを中古で探すのは一苦労だ。それにOMズイコーはF2の単焦点のラインナップが充実しているのが取り柄なのだが、なぜか135のF2がない。おそらく当時はズーム玉の影響で135そのものの人気がイマイチになったのでF2開発は優先順位が低かったのだろう。そうこうしているうちにOMそのものが終了してしまったのではないか。本当に悔やまれる。ちなみに私はSoligor 製の135mm/f2のデザインがOMズイコーぽいので、OMズイコー幻のzuiko 135mm/f2と思い込んで扱うことにした。
◆エピソード
実はこのzuiko 135mm/f2.8は2代目だ。初代はどうもクモリ玉だったようで、ライトを照らすと白っぽくなっていた。
分解して白っぽいレンズを突き止めて、そいつを取り出し磨きにかかった。単なるクモリではなくなかなか落ちない。カビなのかなぁと思ってカビキラーにつけてみたり、中性洗剤をつかってみたり、ついには「激落ちくん」というスポンジ系の研磨をつかってゴシゴシしてしまった。
すると、なんとまだらに透過率の違う面が浮き上がってきて、それが広がっていく。「あれ?汚れがひろがっていく。なんでだろ」っと思って。さらにゴシゴシした。さらに広がっていく。実はコーティング面が剥げていたのだった。それに気づい時には遅く。せっかくのマルチコートをただのガラスにしてしまったのだ・・・。
みなさん。レンズを磨くときはゴシゴシはNGです。やさしくね。
<諸元>
ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8
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<所有レンズのデータ>
所有No | 名称 | コード | リア記号 | 製造年月 | 状態 | 用途 |
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Z0 | ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8 | 良好 | 保存&常用 |
今年の2月ぐらいにOM-D E‐M10Markⅲを手にしたまだまだカメラ初心者の者です。
カメラ素人なのにオリンパスのオールドレンズのカッコ良さにガッツリやられてしまいこのサイトにたどり着きました。
オールドレンズをOM-Dに取り付けた時の新しい物と古き良き物の融合したかんじがたまりません
ちょっと前に50mmF1.4(ひょーじゅん)を購入し今日ネットで買った135mmF2.8(はんさむ)が届き興奮してます。
このサイトの作例のような良い写真が撮れるよう精進していきます。