イザという時のコンパクト軽量な安定したマクロ性能
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5 ズイコー マクロ 50mm F3.5
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◆愛称 「こまくろだま」
zuiko 50mm/f3.5といえば、かの銘玉中の銘玉だといえるzuiko 50mm/f2の”廉価版”としての位置づけだ。にもかかわらず評価はとても高い。F2もF3.5もどちらも優秀レンズの称号として「たま」を愛称につけたくて「おおまくろだま」と「こまくろだま」と名付けた。
◆良いところ
収差がよく補正されていて解像度はとても高い。絞り開放から非常に緻密な描写をするレンズで、非常に安定した描写性能を示す。先ほどzuiko 50mm/f2の”廉価版”としてのF3.5と書いたが、マクロレンズとしてzuiko 50mm/f3.5はいたって普通のことだ。スペックは普通だが、なによりもこのコンパクトさでそれを実現したマクロ性能の方を称えたい。
とにかくコンパクトなマクロレンズなので持ち運びがとても楽。普通撮影でも十分な能力なので、いざというときに備えて一本常備しておきたくなる。
◆悪いところ
普通の標準と同じように考えたらzuiko 50mm/f3.5は”暗い”ということになるが、デジタルでの利用でそんなに気にする人は少なくなっただろう。ただ、ボケはちょっと硬い感じで美しくはない。なので、むしろしっかり絞ってマクロにも使うという人にはとてもいいとおもう。
絞り開放では若干フレアが残り、少し滲んだような描写になる。しかしピントの芯そのものはしっかりしている。一段のF5.6まで絞ると非常にクッキリとする。一番美味しい絞りはF5.6だろうな。
ちなみに、このレンズの絞りリングはF4という設定がない。F3.5の次はF5.6にしかクリックできないのだ。まあしょうがない。
◆エピソード
ある一日がかりの資格試験を受けに行ったその昼休み、近くの公園で花が奇麗に咲いているので、このレンズで撮影してみた。あまりに奇麗にとれるので夢中になりすぎて、午後からの試験をすっぽかしたことがある。それだけ病みつきになれるレンズなのだろう。軽くてコンパクトで性能のほどよいレンズならzuiko 50mm/f3.5がお勧めだ。
<諸元>
ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
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<所有レンズのデータ>
所有No | 名称 | コード | リア記号 | 製造年月 | 状態 | 用途 |
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Z029 | 良好 | 保存&常用 |