ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

重くデカく高価で希少な驚愕の白レンズだが描写性能は超最高

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8 ズイコー 白レンズ 350mm F2.8

ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8
  • 画 質  ★★★★★
  • 携帯性  ☆
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

◆愛称 「きょうがくのしろれんずのちょうなん」
zuiko 350mm/f2はいわずと知れたOMズイコー驚愕の白レンズの一つだ。OMズイコー驚愕の白レンズは3本セットの三兄弟で知られていて、350mm/f2.8、250mm/f2、180mm/f2の3本がある。このzuiko 350mm/f2は、驚愕の白レンズの三兄弟の長男ということになる。

◆良いところ
OMズイコー驚愕の白レンズ、zuiko 350mm/f2はオリンパスの満を持して発売された超高級レンズだ。

とにかく写りは最高だ。色乗り良し、シャープさ良し、コントラスト良し、うっとりするほどの最高の描画性能だ。欠点はまず見あたらない。

発売時90万円というとんでもない価格だ。だが噂では製造原価は発売価格の5倍ほどだったという話もある。本当なら原価450万円のレンズということになる。普通なら「ほんまかいな?」だけど、このレンズを使っているとまんざら信じてうなづけるのだ。

プロ向けに作ったもののさほど売れなかったようで、受注生産になったらしい。なので出荷数は極めて少なくプレミアものだ。

◆悪いところ
当然だがzuiko 350mm/f2は、重量3900g!オリンパス史上2番目に重たいレンズとなる。(ちなみに史上1番重いのはzuiko 1000mm/f11の4150g!)がっちりした三脚とセットでないと使うことはムツカシイ。じっくり時間とパワーをかけて良い作品を作るそういう強い意欲がなければ心が折れてしまう。

◆エピソード
「驚愕の白レンズ」のうち最後に買ったレンズだ。長男と名付けたが実のところ最後に手に入れたので三男坊とするべきだったかもしれない。zuiko 180mm/f2、zuiko 250mm/f2と手に入れたら、zuiko 350mm/f2もどうしても欲しくなる。ちょうどebayで新品同様がでていたので、高額だったが衝動的にポチってしまった。

届いたブツは本当に新品同様でケースもピカピカだ。そうやって多くの資金を投資したレンズだが、実のところまだ一度しか使ったことがない・・・。がっちりした三脚のもとじっくり撮る、そういうレンズとなるのだが、ポートレートには遠すぎる、運動会はほこりまみれになる、野鳥は、重すぎて山まで運べない、という消去法で活用の場が限られるわけだ。車で運べるところでいい撮影機会はないかなぁと思案中だ。

ところでこの驚愕の白レンズ、実は最初は黒だったのだ。どこかで白に代わったようだ。これが証拠写真だ。ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8

コーティング MC
画角  7°
レンズ構成 7群9枚
絞り・形式/範囲  自動/2.8-32
最短撮影距離  3m
最近接撮影範囲  25x17cm
ピント調節方式 回転カム(インナーフォーカス)
全長/最大径  280mm/142mm
質量  3900g
フード  組込み式
フィルター 専用(φ46mmリヤフィルター)
発売時の価格  ¥900,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 350mm F2.8  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5

古い設計なのに意外にも現在レンズと遜色ない高性能な望遠

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5/ズイコー 望遠 300mm F4.5

ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5
  • 画 質  ★★★★☆
  • 携帯性  ★★★☆
  • 希少性  ★★★★
  • 人気度  ★★★
  • 総合評価 ★★★☆
ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5

◆愛称 「さふぁり」
かつて、よく読んでいたカメラ雑誌に動物自然写真家の吉野信さんがOM2にモードラとグリップ式バッテリーにこのzuiko 300mm/f4.5を背負ってアフリカの動物写真を紹介するコーナーが印象的だった。

このレンズを使うと、かつての吉野信になった気持ちになる。「動物でも撮影しに行こうか!」という気持ちにさせられるのだ。

◆良いところ
zuiko 300mm/f4.5は、古い平凡な設計の望遠レンズだが、絞り開放からキレが良く、シャープコントラストが高く発色も良好。ヌケよく高い解像力で周辺光量の低下も少ない優秀なレンズだ。

実はこのレンズ、異常分散ガラスと高屈折ガラスを使用した(準)アポクロマート構成なのだ。写りの良さは納得だ。だがOLYMPUSはこのレンズを「APO」と称さなかった。なんでだろう。そこまでは言い過ぎということか?

当時のそこらの「サンニッパ(300mmF2.8)」 より描写力は優れている。(らしい)

しかも手持ち撮影も容易な小型軽量設計。スポーツや動物撮影など、激しい動きの被写体を追跡できるだろう。

~赤城耕一氏・評「使うオリンパスOM」(双葉社)より~
「設計の古い超望遠レンズは色収差がヒドくて性能が劣り、使い物にならないという定説がある。‥すばらしく性能が良いことに驚いた。すっきりとしたヌケ、確実なピント、クセのない色再現など、現代の超望遠レンズと比べても遜色がないのである。‥あまり話題になることのない300ミリレンズであるが、名玉の位置にあるといってもおかしくはない。」

◆悪いところ
最短撮影距離が3.5mと長い。ZUIKOの望遠はたいてい最短撮影距離が長いが、コンパクトさを得るための代償なのかもしれない。オートエクステンションチューブ 7/14/25を利用しよう。

とても好きなレンズなのだが、さっぱり出番がない。オ-クションでも比較的安価に出品されている。やはり皆使いあぐねているのかなぁ。

◆エピソード
今のzuiko 300mm/f4.5は2代目だ。1代目はヤフオクで格安で落札したのだが、出店者の梱包方法に難があって配達中に壊れていた。部品が取れていたのと、絞りが絞ると解放するのにドロッとした感じだっのだ。(これは元々のせいで配達のせいではなかったのだが配達のせいとなった)

保険が下りて修理代金は郵便局が負担することになったのだが、意外にも修理してくれる業者がなくてびっくりだった。たかか300mmじゃないか!なのに市内のカメラ店&中古カメラ店では「やったことがない」とか「大きすぎて手に負える」とのことだ。そもそも下請けで修理してくれる業者が次々と廃業をしていて簡単なものしか扱えないとのことだ。市内中をせっせと尋ねまわってやっとこさ修理してくれる業者にたどりついた。ところが、なんと私が訪問した日が店じまいの日。つまり最後のお客さんになったのだ。

最後・・・ゆえに、「最後の仕事だから力をいれて丁寧に修理してくれるんだろうな」というほのかな期待した。だが、修理内容は満足いく内容ではなかった。。

結果、zuiko 300mm/f4.5は買い直すことになった。現在の2代目は随分品が良くて気に入っている。利用機会は少ないが・・・。

<諸元>

ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5

コーティング MC
画角  8°
レンズ構成 4群6枚
絞り・形式/範囲  自動/4.5-32
最短撮影距離  3.5m
最近接撮影範囲  33x22cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  181mm/80mm
質量  1100g(1020g:三脚座なし)
フード  組込み式
フィルター φ72mmねじ込み
発売時の価格 ¥94,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 300mm F4.5  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 250mm F2

凄すぎる驚愕の性能と大きさと価格。強い目的意識が必要

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 250mm F2/ズイコー 白レンズ 250mm F2

ZUIKO AUTO-T 250mm F2
  • 画 質  ★★★★★
  • 携帯性  ☆
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 250mm F2

◆愛称 「きょうがくのしろれんずのじなん」
いわずと知れたOMズイコー驚愕の白レンズの一つだ。OMズイコー驚愕の白レンズは3本セットの三兄弟で知られていて、zuiko 350mm/f2.8、zuiko 250mm/f2、zuiko 180mm/f2の3本がある。zuiko 250mm f2は、驚愕の白レンズの三兄弟の次男ということになる。

◆良いところ
OMズイコー驚愕の白レンズはオリンパスの満を持して発売された超高級レンズだ。

とにかく写りは最高だ。色乗り良し、シャープさ良し、コントラスト良し、うっとりするほどの最高の描画性能だ。欠点はまず見あたらない。

発売時90万円というとんでもない価格だ。だが噂では製造原価は発売価格の5倍ほどだったという。本当なら原価450万円のレンズということになる。普通なら「ほんまかいな?」だけど、このレンズを使っているとまんざら信じてうなづけるのだ。

プロ向けに作ったもののさほど売れなかったようで、受注生産になったらしい。

純正テレコンバータレンズとの整合性がいいようで、1.4×-Aと組み合わせて使うとzuiko 350mm/f2.8になる。よく考えられているものだ。つまり、zuiko 250mm/f2と1.4倍のテレコンを持っていると、驚愕の白レンズの長男zuiko 350mm/f2.8は持たなくてもよかったのだ。

◆悪いところ
重量3900g!オリンパス史上2番目に重たいレンズだ!(ちなみに史上1番重いのはzuiko 1000mm/f11の4150g!)がっちりした三脚とセットでないと使うことはムツカシイ。じっくり時間とパワーをかけて良い作品を作るそういう強い意欲がなければ心が折れてしまう。

手持ちで使えば、10分ほどで腕が上がらなくなる。そうとうな体力といい絵作りを目指そうとする意思が必要だ。

◆エピソード
実はzuiko 250mm/f2はとても思い入れのあるレンズだ。

高校生のときにこのレンズが登場した。カタログをみていろいろ唖然とした。なぜからその価格だ。それにそのバカでかい大きさだ。

それと、、言いにくいが、、なんかダサいデザインだと思った。ここまでの性能だ。光学上やむを得ないのだが全長に対して正面レンズの口径が広すぎる。なんというバランスの悪さ。しかも受注生産だという。買う人がいるのか?と疑問に思った。

そして様々な面で唖然としたことを記憶している。そんな無知の高校生の頃の印象だったこのレンズがどうしても欲しいレンズに代わっていく。それはやはりもっといい絵がとりたい。もっといいレンズを使いたいという「レンズ沼」のせいなのだが、特にこのレンズは数が少なく、しかも状態がいいものが少なく、新品級がだされたら奇跡といえる。

そんなものだからなおさら「レンズ沼」患者の患部を刺激して猛烈に欲しくなった。

そんな折、奇跡が起きた。なんと未使用の新品同品のzuiko 250mm/f2が出品されたのだ。強気で競り落とした。そして一度ぎりテスト撮影をしてそれっきり。。。もっと遊んでやりたいのだがなにせ体力が・・・。

<諸元>

ZUIKO AUTO-T 250mm F2

コーティング MC
画角  10°
レンズ構成 9群12枚
絞り・形式/範囲  自動/2-22
最短撮影距離  2.2m
最近接撮影範囲  25x17cm
ピント調節方式 回転カム(インナーフォーカス)
全長/最大径 246mm/142mm
質量  3900g
フード  組込み式
フィルター 専用(φ46mmリヤフィルター)
発売時の価格  ¥900,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 250mm F2  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 200mm F5

単焦点でF5の暗さだが、超コンパクトで超シャープな優秀望遠レンズ

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 200mm F5/ズイコー 望遠 200mm F5

ZUIKO AUTO-T 200mm F5
  • 画 質  ★★★★
  • 携帯性  ★★★★★
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 200mm F5

◆愛称 「こいも」
zuiko 200mm/f4が「おおいも」だ。それよりはるかにコンパクトで軽量なzuiko 200mm/f5は「こいも」となった。

かつてフィルム時代のF値はすこしでも小さくて明るいレンズが好まれた。そのため、zuiko 200mm/f5なんてF値スペックは好まれなかったに違いない。だが素晴らしいコンパクトさ。デジタルの現在では少々の暗いレンズでもブレずに綺麗に写すことができるようになった。そのため私はこちらのほうが好みだ。

◆良いところ
昔、オリンパスのこんなテレビCMがあったとか・・
雨に降り込められた若いカメラマンがお寺に一夜の宿を求め、そこで写真が趣味らしいお坊さんと話 が弾む。お坊さんが「この135ミリは・・」と、物知り顔でレンズを手に取るが、よく見てびっくり。 「200!これで!?」・・ このときのレンズこそがzuiko 200mm/f5だったわけだ。

実際に手にとってみると、200mmの望遠とは本当に信じられない。小型軽量というOMのポリシーが具現化された200mm望遠だ。

コンパクトさだけでなく描写も優秀で、絞り開放からシャープな写りで、色のり・コントラストとも非常に良好だ。zuiko 200mm/f4と比較するとこちらは暖色系の発色のようだ。

有名な話だが、レンズ構成は5群6枚で、F4よりF5の方がレンズの枚数が1枚多く、これは短筒化のためのようだ。おそらくF5の方がコストは高くついたに違いない。

このレンズの存在が21mm~200mmまでを49mmのフィルター径で統一を実現している。

OMマニアならかならずzuiko 200mm/f5を1本は持っておくべきだろう。

◆悪いところ
F5の暗さだ。さすがにボケによる作画には向かないだろう。

近接撮影距離が2.5mと遠い。この短所をカバーする方法としてオートエクステンションチューブ 7, 14, 25を利用するといい。

本来マクロ撮影を可能にするものだが、こういうレンズに組み合わせれば望遠マクロとしても利用できる。ミラーレスとの組み合わせではヘリコイド付きのマウントアダプターがおすすめだ。

◆エピソード
なーにも考えずにヤフオクで落札した最初のzuiko 200mm/f5はモノコートだった。

このレンズはその後MCも出たのだが、すぐに商品そのものが発売終了となりわずかの期間しかMCは出ておらず希少だ。そう聞くと欲しくてたまらなくなる。あっちの中古屋こっちの中古屋、あっちのサイトこっちのサイト、、隈なく探すがなかなかでてこない。

そんな折、グーグルで引っかかったのが中国(China)のネットオークションサイト「淘宝(タオバオ)」での出品だった。念願のMCだし状態も新品同様だ。グーグルの翻訳を屈指しながら中国語を理解しなんとか落札し、PayPalで代金も支払った。ところが、相手から言われたのは「日本に配達するには税関で税関料がかかる」と。払うとさらに「役人に別に手数料を支払わないと丁寧に扱ってくれない」などといわれてさらに支払った。(つまりワイロだ)なのに最後は「自分の力では手続きができないので送れない」と。だまされたようで、相手も信用もできず、ほとほと困った。

ところがかつて中国に行ったときに知り合った友人に相談したら彼が相手に交渉してくれて、商品を手にしてくれた。しかも日本にまで持ってきて届けてくれたのだ。持つべきは友。中国にもとても親切でいい人がいるものだ。

こうしてすったもんだして手に入れたMC版zuiko 200mm/f5は今も大切につかっている。

<諸元>

ZUIKO AUTO-T 200mm F5

コーティング MC
画角  12°
レンズ構成 5群6枚
絞り・形式/範囲  自動/5-32
最短撮影距離  2.5m
最近接撮影範囲  36x25cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  105mm/62mm
質量  385g
フード  組込み式
フィルター  φ49mmねじ込み
発売時の価格  ¥29,300

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 200mm F5  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 200mm F4

絞り開放からシャープな写りでボケもきれい。無理のない設計で収差優秀

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 200mm F4 ズイコー 望遠 200mm F4

ZUIKO AUTO-T 200mm F4
  • 画 質  ★★★☆
  • 携帯性  ★★★
  • 希少性  ★★★
  • 人気度  ★★★
  • 総合評価 ★★★
ZUIKO AUTO-T 200mm F4

◆愛称 「おおいも」
OMズイコーの中望遠~望遠はずんぐりむっくりしたデザインがおおい。まあ見た目よりも中身が勝負なのでそれはいいのだが、やはりぱっと見の印象が「イモっぽい」のだ。なので総じてこれらをイモレンズと呼んでいた。(性能はイモではない)そのイモレンズの最もイモっぽいのがこのzuiko 200mm/f4なわけだ。

私が高校生から持っていたzuiko 200mm/f4はとんだ曇り玉でモノコートだった。まだよくわからない若き私は、レンズ面を磨けど磨けど奇麗な写真にならないこのレンズがイモに見えて仕方がなかった。いまとなってはよい思い出だ。

◆良いところ
古くからの設計の望遠レンズだが、絞り開放からシャープでボケもきれい。良好なコントラストとナチュラルな発色で、不満のない写りをみせてくれる。

OMズイコーの中では大柄な方だが、200mmレンズとしてはコンパクトな方だ。そんな大きさにも関わらず、設計に無理がないのか収差はよく除かれている。最小絞りもF32まである。

◆悪いところ
MCでも最近のレンズに比べるとはるかに逆光に弱い。なので野外ではフードが必須であろう。そのフードは組み込み式になっていて便利だ。ところがこのフードがちと甘い。

というのは、どうも下を向けると、カクーンと組み込みのフードが勝手に伸びてしまう。これまで200F4は3代使ってきたが、どれも同じ現象だったので個体の問題ではなさそうだ。私は解体してフードの裏側にテープを張って勝手に伸びないように改造した。

あと、最短撮影距離が2.5mと長めで寄れないのが使い難い。この短所をカバーする方法としてオートエクステンションチューブ 7, 14, 25を利用するといい。本来マクロ撮影を可能にするものだが、こういうレンズに組み合わせれば望遠マクロとしても利用できる。ミラーレスとの組み合わせではヘリコイド付きのマウントアダプターがおすすめだ。

◆エピソード
高校生のとき、中古で2万円とずいぶん安くなっていたので即このzuiko 200mm/f4を購入した。その時はなんでこんなに安いのかな?とあまり疑問に思わなかったのだが、自分が買ったのは前期の銀枠でモノコートだった。しかも少し曇りがあって、描画も満足いくものではなかった。

キレキレのシャープなのが好みの私は気に入らず、次第と使う機会は少なくなっていたのだ。

それから時を経て30年後の先日MCで状態のいいものを見つけたので買い替えることにした。某カメラの〇〇ムラで売却したときなぜかいい値段がついた。それで気づいたのだが、自分が持っていたのはM-SYSTEMだった!(OMになる前、わずかの期間しか販売なかったレア製品)なのでプレミアがついていたのだ。今思えば大切にしておけばよかった・・・。


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 200mm F4

コーティング MC
画角  12°
レンズ構成 4群5枚
絞り・形式/範囲  自動/4-32
最短撮影距離  2.5m
最近接撮影範囲  36x24cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  127mm/67mm
質量  510g
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格  ¥58,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 200mm F4  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 180mm F2.8

取り回しやすいサイズと重さでF2.8の明るさだが、軟らかく甘めの解像力

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 180mm F2.8 ズイコー 望遠 180mm F2.8

ZUIKO AUTO-T 180mm F2.8
  • 画 質  ★★★★
  • 携帯性  ★★★
  • 希少性  ★★★★
  • 人気度  ★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 180mm F2.8

◆愛称 「はんたー」
このzuiko 180mm/f2.8は、明るい2.8で、使い勝手のいい手ごろな180mmの望遠だ。獲物を捕らえるハンターのイメージでこう名付けた。

◆良いところ
取り回しやすいサイズと重さでF2.8の明るさ。発色もよく、ジャスピンではとてもシャープでキレキレな描画だ。

そもそも恰好がよい。この時代、タムロンのSP 180mm/f2.5 LD [IF](63B)やニコンの 180mm /f2.8 ED AI-sやペンタから smc PENTAX-A☆ 200mm/f2.8 EDなど、ED(特殊低分散)ガラスを使った優秀で高級なレンズが多く登場していた。

だが、zuiko 180mm/f2.8はこれらと全く引けを取らない描画性能だ。しかも上記の中で最も小さく軽いのだ。

◆悪いところ
ただ開放では甘めの描写が気になる。これは好みがわかれるところだろう。例のごとくF5.6まで絞ればキリリとなる。この時代のレンズだ。あえてレトロな描写と好意的にとらえることにしよう。

最短撮影距離が2mと長めで寄れないのが使い難い。

ZUIKOにはマクロ撮影を可能にするオートエクステンションチューブが 7, 14, 25と3種類用意されているが、こういう最短撮影距離が長めのレンズと組み合わせればよい。

そういう使い方を想定していたのか、OM ZUIKOはコンパクトだが最短撮影距離が長めが多い。長所があれば必ず短所があるものだが、短所をカバーする方法は必ず用意されているものだ。

◆エピソード
zuiko 100mm/f2.8、zuiko 135mm/f2.8 とこのzuiko 180mm/f2.8の3本は見た目の雰囲気がとてもよく似ている。レンズ構成図もそっくりだ。ZUIKO 望遠2.8三兄弟と呼ぶことにしよう。

画質と利便性で言えば50-200といい勝負だ。ただ、あえて zuiko 180mm/f2.8を振り回そう。それがZUIKOマニアというものだ。

<諸元>

ZUIKO AUTO-T 180mm F2.8

コーティング MC
画角  14°
レンズ構成 5群5枚
絞り・形式/範囲  自動/2.8-32
最短撮影距離  2m
最近接撮影範囲  32x21cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  124mm/80mm
質量  700g
フード  組込み式
フィルター φ72mm ねじ込み
発売時の価格  ¥129,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 180mm F2.8  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 180mm F2

開放のみですべてを飲み込む、妥協を許さない頑なレンズ性能。

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 180mm F2 / ズイコー 白レンズ 180mm F2
  • 画 質  ★★★★★
  • 携帯性  ☆
  • 希少性  ★★★★★
  • 人気度  ★★★★★
  • 総合評価 ★★★★
ZUIKO AUTO-T 180mm F2

◆愛称 「きょうがくのしろれんずのすえっこ」
いわずと知れたOMズイコー驚愕の白レンズの一つだ。OMズイコー驚愕の白レンズは3本セットの三兄弟で知られていて、zuiko 350mm/f2.8、zuiko 250mm/f2、zuiko 180mm/f2の3本がある。zuiko 180mm/f2は、驚愕の白レンズの三兄弟の末っ子ということになる。

◆良いところ
zuiko 180mm/f2は、当然のことながら感動するほどの描写性能だ。色といいコントラストといいその繊細なシャープさといい、うっとりするほどの最高の描画性能だ。

オリンパスは一体どういう意図でこの3レンズをつくったのだろう。コンパクトで高性能というオリンパスらしい部分を切り捨てた、驚愕の大きさと重さだ。ただその映りは素晴らしい。「オリンパスだって本気になったらこういうすげーレンズだって作れるんですぜ」というPRの意図があったのか?

驚愕の大きさと重さ、それに比例する驚愕の価格で、そんなには売てはないらしい。後世は受注生産だったと聞く。OMズイコーらしい携帯性が全くないのは残念だが、いい絵を求めるなら満足できる。

私はこの驚愕の白レンズの三兄弟のうちこのzuiko 180mm/f2が大好きだ。唯一手持ちで構えることができるものね。それに三兄弟の中で最も小さく(でっかいいレンズだが)、唯一持参のカメラバックに収まる。(他のレンズは犠牲になるが)

◆悪いところ
なんといってもその大きさと重さだ。(これもあたりまえだが。)三兄弟のなかでもzuiko 180mm/f2はまたましなほうだが、、、

◆エピソード

zuiko 180mm/f2は昔からとても憧れのレンズだった。だがとても希少なブツで、方々探すがなかなかでてこない。

なんとかみつけて購入したところ残念ながら前玉にカビがあった。

ところが、描写は素晴らしい。作例のとおり、全く影響はない。

たまたま新宿の中古カメラで新品同様のzuiko 180mm/f2を見つけたのでお借りして撮り比べてみたが、一切の差がなかった。ちなみにその新品同様のブツは100万円だった、、、。中古市場でも驚愕だ。

中古で見つけられたなら、多少のカビがあろうが、数十万でもかなりのお得ということになる。めったに出てこないので、お探しのかたは速やかな判断をオススメする。


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 180mm F2

コーティング MC
画角  14°
レンズ構成  8群10枚
絞り・形式/範囲  自動/2-22
最短撮影距離  1.6m
最近接撮影範囲  25x17cm
ピント調節方式 回転カム(インナーフォーカス)
全長/最大径  174mm/113mm
質量  1900g
フード  組込み式
フィルター  φ100mm ねじ込み
発売時の価格  ¥646,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 180mm F2  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

「望遠はコレ1本でイイ!!」って気にさせるちっちゃな入門用中望遠

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5 / ズイコー 中望遠 135mm F3.5
ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5
  • 画 質  ★★★★
  • 携帯性  ★★★★★
  • 希少性  ★★
  • 人気度  ★★
  • 総合評価 ★★★☆
ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

◆愛称 「ちゅーぼー」
かつて、1980年台前半までの中・高校生にとって135mmといえば身近な望遠レンズだった。

好きな彼女を遠くから隠し撮り。それのためにも望遠レンズが必要だったし、本格的な望遠レンズは憧れの存在で、まずは中望遠の135mmからというのが定番だった。

このzuiko 135mm/f3.5は定価2万5500円ととにかくリーズナブルで、当時の中高生でもなんとか買える望遠レンズだったのだ。

ただ次第にズームレンズの台頭、とくに70~210mm域の望遠ズームのブームにより、135mmはほどなく市場から減少していく。ズームレンズでもF値は4だ。F値が同じぐらいなら望遠ズームの方が使い勝手がいい。市場はそう判断したのだろう。このzuiko 135mm/f3.5もやがて姿を消した。

だが、zuiko 135mm/f3.5をみるたびあのころのくりくりの中学生のころを思いだし懐かしい。

そんなことで「ちゅーぼー」と呼ぶことにしている。語源は「中望遠」だが。

◆良いところ
現在は中古で数百円~数千円で入手が可能で、とてもコストパフォーマンス高いといえる。またとてもコンパクトで手軽に使える中望遠だ。

F2.8レンズと比べると、F3.5レンズは前長で7mm短く、重量で80gも軽く、フィルター径も49mmと小型。一見135 mmとは見えないだろう。これだけのコンパクトさだけでも強烈な個性だ。いつも一緒に連れて行きたくなる。

実はこのレンズはMCタイプの出荷が極めて少ない。MCタイプはレア中のレアと考えた方がいい。なのでネットでの評価はモノコートによるものがほとんどになるわけだ。

一説ではモノコートしか生産されなかったという情報が流布されているがそれは正しくはない。その証拠に私が持っているブツはMCのzuiko 135mm/f3.5なのだ。しったかOMファンは腰を抜かして驚くことだろう。

気になる画質だが、さすがMCだけに、コントラストや色乗りは問題ない。キリリとしているF3.5だけにボケにくいレンズだが、画質はいい方といえるだろう。

◆悪いところ
このレンズはコンパクトさが売りなものの相対的に描画性能の評価があまりよろしくない。「シャープが売りのOMズイコーらしくない」とか、「ふんわりやわらかい描写には向く」など好き放題に言われている。

ただ、これは先にも述べたがあくまでモノコート版の評価だ。MC版とはウンデ―の差であることを付け加えておく。だだ市場はほとんどモノコートなのが悔やまれる。

モノコートの描写性能は、たしかに色再現が地味でコントラストがイマイチな印象だ。

開放では色収差も大きいがF5.6まで絞ることで大きく改善する。また開放で大きく出る色収差とフレアを逆手に取り、レンズに逆光を直接射し込むことで白くふんわりとした軟らかな印象の描写を得ることもできるだろう。

中古市場には豊富に在庫があり、数千円で入手可能だ。まあほしい人にとってはいいことでもあるのだが。先にも述べたがMCの方は結構いい描写評価ができるので希少だがMCを見つけてほしい。市場はそれに気づいていないようで同じように安く売っている。購入時にはじっくる観察して買うことをおすすめしたい。

◆エピソード
このzuiko 135mm/f3.5は実は3回も買い替えた。

最初は銀枠だった。コレクションとして取っておけばよかったが。。。どうも甘いので曇っていると判断して買い替えた。

2つ目はよくある黒枠だがモノコート。E.ZUIKOの銘がついていた。(E.ZUIKOというのはモノコートの証)1本目が甘いのでとして買い替えた2本目も同じ甘いレンズだった。つまりそういう性能だったのだ。

そういうものかとあきらめていたところへ「ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5」を見つけた。このレンズだ。「んんん???」「E.ZUIKO」じゃない!どういうことだ!そう、最終的に出されたシリーズではZUIKOだけの銘となりMC化されていたのだ。(「MC」表記が省略)レンズの輝きも違う。使用感もちがう。やっぱりMCはええのぉ。


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5

コーティング MC
画角  18°
レンズ構成  4群5枚
絞り・形式/範囲  自動/3.5-22
最短撮影距離  1.5メートル
最近接撮影範囲  32×21cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  73mm/60mm
品質  290g
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格  ¥25,500(1981年)

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0  ZUIKO AUTO-T 135mm F3.5  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8

見た目通りの優等生。キリリと凛々しくかっこよく撮れる。

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8 / ズイコー 中望遠 135mm F2.8
ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8
  • 画 質  ★★★★
  • 携帯性  ★★★☆
  • 希少性  ★★★
  • 人気度  ★★★☆
  • 総合評価 ★★★☆
ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8

◆愛称 「はんさむ」
だいたいOMズイコーの望遠といえばたいていずんぐりむっくりしていてイモっぽいところがある。そんなイメージだが、このzuiko 135mm/f2.8は他と見た目がちがう。まるでライカのエルマリートM135mmF2.8みたいなかっこよさだ。

「おっかっこいいレンズだな!」=「すごい絵が撮れそうだ」という連想が沸くので「ハンサム」と呼ぶことにした。

◆良いところ
zuiko 135mm/f2.8は見た目のかっこよさ通り、発色もコントラストもよく、良好なシャープネス、ボケもきれいで、大きさもコンパクトで優秀なレンズだ。

かつては望遠といえば135mmだった。この焦点距離は散歩していて丁度いいと感じることが多い。非常に顕著な深度効果を実現してくれて情緒的な絵になる。zuiko 135mm/f2.8はzuiko 135mm/f3.5よりも明るく、優れた性能で、小型軽量で取り扱いしやすい。最大F値は22で、遠近制御の独自の圧縮を最大限にしようとする場合に便利だ。

上記でも書いたが、zuiko 135mm/f2.8の見た目はとてもスタイリッシュでカッコイイ。OMズイコーの望遠らしいイモっぽさがない。また内蔵タイプのレンズフードが装備されていてとても便利だ。

◆悪いところ
欠点ということではないが、一部の噂でzuiko 135mm/f3.5の方が評価が高いという声がある。たしかにOMズイコーの場合はzuiko 28mm/f3.5などのように暗いレンズの方が評価が高いことが多いことから、そういう思い込みもあるかもしれない。自分の目でぜひ確かめてほしい。

ちなみにズームの影響で135mmはあまり人気がなくなったのだろうか、早々にカタログからも姿を消した。そのためか本数も少ないような気がする。状態のいいものを中古で探すのは一苦労だ。それにOMズイコーはF2の単焦点のラインナップが充実しているのが取り柄なのだが、なぜか135のF2がない。おそらく当時はズーム玉の影響で135そのものの人気がイマイチになったのでF2開発は優先順位が低かったのだろう。そうこうしているうちにOMそのものが終了してしまったのではないか。本当に悔やまれる。ちなみに私はSoligor 製の135mm/f2のデザインがOMズイコーぽいので、OMズイコー幻のzuiko 135mm/f2と思い込んで扱うことにした。

◆エピソード
実はこのzuiko 135mm/f2.8は2代目だ。初代はどうもクモリ玉だったようで、ライトを照らすと白っぽくなっていた。

分解して白っぽいレンズを突き止めて、そいつを取り出し磨きにかかった。単なるクモリではなくなかなか落ちない。カビなのかなぁと思ってカビキラーにつけてみたり、中性洗剤をつかってみたり、ついには「激落ちくん」というスポンジ系の研磨をつかってゴシゴシしてしまった。

すると、なんとまだらに透過率の違う面が浮き上がってきて、それが広がっていく。「あれ?汚れがひろがっていく。なんでだろ」っと思って。さらにゴシゴシした。さらに広がっていく。実はコーティング面が剥げていたのだった。それに気づい時には遅く。せっかくのマルチコートをただのガラスにしてしまったのだ・・・。

みなさん。レンズを磨くときはゴシゴシはNGです。やさしくね。


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8

コーティング MC
画角  18°
レンズ構成  5群5枚
絞り・形式/範囲  自動/2.8-22
最短撮影距離  1.5m
最近接撮影範囲  32x21cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  80mm/61mm
質量  360g
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格  調査中

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0  ZUIKO AUTO-T 135mm F2.8  良好 保存&常用

 

<作例>

ZUIKO AUTO-T 100mm F2.8

小型軽量による機動性の高さと描写性能で活用の場面は広い

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-T 100mm F2.8 ズイコー 中望遠 100mm F2.8​

 ZUIKO AUTO-T 100mm F2.8
  • 画 質  ★★★☆
  • 携帯性  ★★★★★
  • 希少性  ★★☆
  • 人気度  ★★★
  • 総合評価 ★★★☆
ZUIKO AUTO-T 100mm F2.8

◆愛称 「こひゃく」
OMズイコーの100mmには御多分に漏れず大口径版と廉価版がリリースされている。大口径版は言わずと知れた名珠zuiko 100mm/f2であり、廉価版はこのzuiko 100mm/f2.8だ。

OMズイコーらしいレンズといえば大抵、廉価版の方で、実にコンパクトかつ実に優秀なレンズが多い。

筐体をコンパクトにする代わりに描画性能を代償にしてしまうことが多いなか、オリンパスの場場合には、コンパクトであっても描画性能に手を抜いたりぜずにこだわりの技術力をみせてくれる。OMズイコーの魅力の一つだろう。こういう姿勢が今なお熱烈なフアンを持つ所以だろうか。

◆良いところ
非常にコンパクトな逸品だ。全長たったの48mmで、標準じゃないか?と勘違いされてもおかしくないようなzuiko 100mm/f2.8なのだ。

画質も満足できるレベルで、コントラスト高く開放からシャープな描写で、F5.6まで絞ると像の解像力は高くなり、画面の隅々までカッチリとした写りになる。逆光にも強く、発色もよくてナチュラルな発色をしてくれる。小型軽量による機動性の高さと描写性能でとても活用の場面は広く、使えるレンズだ。旅に持って行くのにいい。

◆悪いところ
最短撮影距離が1mとちょっと遠い。近接撮影にはリングを使うといいだろう。私は母艦をSony α7mkIIを使っているが、マウントアダプターにヘリコイド付きのものを使って代用している。そのため、最短撮影距離が1mというのは欠点にならないのだ。

また、比較的ボケにくく固めなのが難点だ。特にボケを意識しない画風にはとても良いが、ボケボケした画風が好みの方にはzuiko 100mm/f2を熱烈にお勧めする。それ以外はとても良いレンズだ。

描画性能は銘玉中の銘玉と称されるzuiko 100mm/f2にはさすがに叶わないのだろうが、機動力を考慮すると総合的にはこっちが上かもしれない。

◆エピソード
zuiko 100mm/f2.8はzuiko 85mm/f2と見た目がそっくりで、外形寸法もほぼ同一だ。zuiko 85mm/f2は柔らか目の女性ポートレート、zuiko 100mm/f2.8は固目の男性ポートレートや風景での利用を意図した味つけがされているらしい。

この大きさ、この軽さ、このデザイン。もう好きでたまらない。前述したがF2の方は最高の画質を誇る伝説の銘玉だが、実際にはこっちの方を持って出すことが多い。なぜなら、この軽快さだ。ひょいっと気軽に持って出せるのがいい。


<諸元>

ZUIKO AUTO-T 100mm F2.8

コーティング MC
画角  24°
レンズ構成  5群5枚
絞り・形式/範囲  自動/2.8-22
最短撮影距離  1m
最近接撮影範囲  29x19cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径 48mm/60mm
質量  230g
フード  φ49mmねじ込み
フィルター  φ49mmねじ込み
発売時の価格  ¥53,000

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0 ZUIKO AUTO-T 100mm F2.8  良好 保存&常用

 

<作例>