OMで唯一の全周魚眼。希少性の高さとこだわりの機構
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-FISHEYE 8mm F2.8/ズイコー 魚眼 8mm F2.8
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◆愛称 「おおきのこ」
半球全域をカバーする全周魚眼。なのでそのまま「全周魚眼」と単純に呼んでいたのだが、こうした8mmの全周魚眼を海外では「サーキュラーレンズ」と呼ぶそうなので、当初は「サーキュラー」と名付けることにしていた。サーキュラーとは円形の、扇形に広がった、などの意味だ。ちょっとかっこいい。
ただこういうカッコイイ愛称は定着しない。人も大抵見た目だけで名づけられ呼ばれることが多いもの。
見た目は大きなキノコにしか見えない。なので「おおきのこ」としたのだ。「サーキュラー」はやっぱり言いにくかった。
◆良いところ
OMの8mmだなんて、はっきり言って超希少なレンズだ。OM発売途中でカタログから消えたぐらいだもの、そう普通にそこらの中古カメラ店でお目にかかることはまずありえない。私は何カ月もかけて探してebayでやっとのこと競り落とした。うんじゅう万円もかかった個体はオーストリアから届けられた。
従って、正直、いいところも悪いところも他社の円周魚眼など持ってないばかりかこれしか触ったことすらないので詳しいことはわからない。ただ、いえるのは、35mmフルサイズの8mmの魚眼にしては、他メーカの(同時期の)全周魚眼の写真なので比較すること限り、非常にコンパクトで小さいということだ。また、パンフォーカスではなくきちんとピント合わせができる。全周魚眼だからと機構に手を抜いたりして作ってないのがオリンパスらしいところだ。
◆悪いところ
OMの8mm、全周魚眼・・・苦労して手に入れた割には使うことがとても少ない。全くのコレクションの一つとなったわけだ。他メーカの(同時期の)8mm全周魚眼と比較してコンパクトとはいえ、、はやりこれを使おうという場合には、あらかじめ専用のバックを用意して持っていかなければならなくなる。したがってなんだかんだと実際の使用する機会はぐっとすくなくなるのが残念だ。同じ魚眼のzuiko 16㎜/f3.5は非常にコンパクトでzuiko 50㎜/f1.8クラスの大きさなので、ひょいっと他のレンズに紛れ込ませることができるのだが。
◆エピソード
前述のとおり、私はこのzuiko 8mm/f2.8の全周魚眼を何カ月もかけて探してebayでやっとのこと競り落とした。うんじゅう万円もかかった個体はオーストリアから届けられた。相手との会話は全てグーグル先生が通訳してくれた。「The lens is in good condition. Very Clean. No scratches. No dust. 」とのことだったが、、、とどけられたお宝はカビだらけ、、(前の玉はキレイだったが後ろの方のカビだったのでわからなかったのだろう。)
現在修理中。。。しかもzuiko 8mm/f2.8の魚眼などそんじょそこらにあるレンズではないので修理できるかわからないそうだ。まあそういうのも含めて覚悟していたんだけどね。
<諸元>
ZUIKO AUTO-FISHEYE 8mm F2.8
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<所有レンズのデータ>
所有No | 名称 | コード | リア記号 | 製造年月 | 状態 | 用途 |
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Z001 | ZUIKO AUTO-FISHEYE 8mm F2.8 | 106440 | SAU2 | 2001年2月製 | 良好 | 保存&常用 |