魚眼ぽくないコンパクトボディだが、実にシャープな描写
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-FISHEYE 16mm F3.5/ズイコー 魚眼 16mm F3.5
画 質 ★★★☆
携帯性 ★★★★★
希少性 ★★★★
人気度 ★★★☆
総合評価 ★★★★
◆愛称 「ぎょぎょ」
魚の大好きな例のタレントの口癖だが、魚眼だけにというだけでなく、ぎょぎょ!とするぐらい、コンパクトでシャープな描写なのだ。
◆良いところ
なんといってもそのコンパクトさだ。一見、zuiko 50mm/f1.8とまちがえてしまうぐらいのものだ。これほどまでにコンパクトでそれでいて切れるほどのシャープな画質という魚眼があるだろうか。このzuiko 16mm/f3.5こそオリンパス、OM ズイコー らしいレンズといっていい。
それに近距離20cmまで近づけられる。動物の顔などグーンとアップにして背景をすべていれてしまうなど不思議な絵をつくることができる。クローズアップにこだわって、コンパクトで、切れるような画質という、、、やはりzuiko 16mm/f3.5は、OM ズイコーの設計思想が実に現れた傑作レンズといえるだろう。
◆悪いところ
そのコンパクトさで対角180°の広さだ。ときに長所が短所ということもあるものだが、カメラを普通に構えても、うっかりすると持っている指が写り込んでしまう。OM4にzuiko 16mm/f3.5を付けて、ワインダーもしくはモータードライブを装着してかまえると、必ず指が入り込んでしまう。それだけは注意が必要だ。
現在では主にzuiko 16mm/f3.5にマウントアタプターを付けてデジカメで撮影をしている。そのため、レンズそのものがカメラより前にのりだす形になっているので、映り込みの心配はなくなった。
◆エピソード
私のzuiko 16mm/f3.5はオークションで比較的安価で手に入れられてラッキーだった。ごらんのとおり、フロントからレンズを覗くと全体は真っ黒で、真ん中に小さくリアからの光が入り込んでくる。魚眼の特長だ。
ゆえに大失敗してしまった。実はレンズはカビだらけだったのだ。試し撮りしてみると聞いていたよりシャープじゃない。なんかもやもやする。でもまあそんなものかと思い込んでいたが、数カ月するまでカビだらけに気づかなかかった。修理は購入価格より高くついた。
フロントから覗き込んだ程度ではレンズがかなり小さくみえるために、カビなどの汚れがわかりにくいので注意が必要だ。
<諸元>
ZUIKO AUTO-FISHEYE 16mm F3.5
コーティング
MC
画角
180°(対角線)
レンズ構成
8群11枚
絞り・形式/範囲
自動/3.5-22
最短撮影距離
0.2m
最近接撮影範囲
–
ピント調節方式
直進ヘリコイド
全長/最大径
31mm/59mm
質量
185g
フード
不要
フィルター
組込み式(L39,Y48, O56)
発売時の価格
¥118,000
<所有レンズのデータ>
所有No
名称
コード
リア記号
製造年月
状態
用途
Z002
ZUIKO AUTO-W 18mm F3.5
106440
SAU2
2001年2月製
良好
保存&常用
OMで唯一の全周魚眼。希少性の高さとこだわりの機構
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-FISHEYE 8mm F2.8/ズイコー 魚眼 8mm F2.8
画 質 ★★★
携帯性 ★★★
希少性 ★★★★★
人気度 ★★
総合評価 ★★★☆
◆愛称 「おおきのこ」
半球全域をカバーする全周魚眼。なのでそのまま「全周魚眼」と単純に呼んでいたのだが、こうした8mmの全周魚眼を海外では「サーキュラーレンズ」と呼ぶそうなので、当初は「サーキュラー」と名付けることにしていた。サーキュラーとは円形の、扇形に広がった、などの意味だ。ちょっとかっこいい。
ただこういうカッコイイ愛称は定着しない。人も大抵見た目だけで名づけられ呼ばれることが多いもの。
見た目は大きなキノコにしか見えない。なので「おおきのこ」としたのだ。「サーキュラー」はやっぱり言いにくかった。
◆良いところ
OMの8mmだなんて、はっきり言って超希少なレンズだ。OM発売途中でカタログから消えたぐらいだもの、そう普通にそこらの中古カメラ店でお目にかかることはまずありえない。私は何カ月もかけて探してebayでやっとのこと競り落とした。うんじゅう万円もかかった個体はオーストリアから届けられた。
従って、正直、いいところも悪いところも他社の円周魚眼など持ってないばかりかこれしか触ったことすらないので詳しいことはわからない。ただ、いえるのは、35mmフルサイズの8mmの魚眼にしては、他メーカの(同時期の)全周魚眼の写真なので比較すること限り、非常にコンパクトで小さいということだ。また、パンフォーカスではなくきちんとピント合わせができる。全周魚眼だからと機構に手を抜いたりして作ってないのがオリンパスらしいところだ。
◆悪いところ
OMの8mm、全周魚眼・・・苦労して手に入れた割には使うことがとても少ない。全くのコレクションの一つとなったわけだ。他メーカの(同時期の)8mm全周魚眼と比較してコンパクトとはいえ、、はやりこれを使おうという場合には、あらかじめ専用のバックを用意して持っていかなければならなくなる。したがってなんだかんだと実際の使用する機会はぐっとすくなくなるのが残念だ。同じ魚眼のzuiko 16㎜/f3.5は非常にコンパクトでzuiko 50㎜/f1.8クラスの大きさなので、ひょいっと他のレンズに紛れ込ませることができるのだが。
◆エピソード
前述のとおり、私はこのzuiko 8mm/f2.8の全周魚眼を何カ月もかけて探してebayでやっとのこと競り落とした。うんじゅう万円もかかった個体はオーストリアから届けられた。相手との会話は全てグーグル先生が通訳してくれた。「The lens is in good condition. Very Clean. No scratches. No dust. 」とのことだったが、、、とどけられたお宝はカビだらけ、、(前の玉はキレイだったが後ろの方のカビだったのでわからなかったのだろう。)
現在修理中。。。しかもzuiko 8mm/f2.8の魚眼などそんじょそこらにあるレンズではないので修理できるかわからないそうだ。まあそういうのも含めて覚悟していたんだけどね。
<諸元>
ZUIKO AUTO-FISHEYE 8mm F2.8
コーティング
MC
画角
180°(円形)
レンズ構成
17群11枚
絞り・形式/範囲
自動/2.8-22
最短撮影距離
0.2m
最近接撮影範囲
–
ピント調節方式
直進ヘリコイド
全長/最大径
82mm/102mm
質量
640g
フード
不要
フィルター
組込み式 (L39,Y48, O56,R60)
発売時の価格
調査中
<所有レンズのデータ>
所有No
名称
コード
リア記号
製造年月
状態
用途
Z001
ZUIKO AUTO-FISHEYE 8mm F2.8
106440
SAU2
2001年2月製
良好
保存&常用
2015年8月30日
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カテゴリー : 魚眼
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