S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm F4

どこか高級感のあるコシナのOEM。安定の描画性能

OLYMPUS OM-SYSTEM S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm F4 / ズイコー 標準ズーム 35-70mm F4
S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm F4
  • 画 質  ★★★★
  • 携帯性  ★★★
  • 希少性  ★★★
  • 人気度  ★★
  • 総合評価 ★★★
S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm F4

◆愛称 「せんぱい」
80年代初頭の高校生の時に初めて買ったレンズがOM10とキット販売されていたs zuiko 35-70mm F3.5-4.5だった。今回紹介するs zuiko 35-70mm F4よりワングレード下だった。文化祭だったと思うが、先輩がOM2Nとこのs zuiko 35-70mm F4を「どうだ~」と言わんばかりに誇らしげに持っていた。いいなぁと思ったものだ。

で、先輩が持っていたので「せんぱい」と呼ぶようになった。

◆良いところ
開放からなかなかキリッとしたシャープな描写をしてくれる。70側も35側もどちらも安定した描写性能だ。安心して使える感がある。

s zuiko 35-70mm F3.5-4.5ほどの軽さや携帯性は持っていないが、しっかりした作りを感じつつ、重量はとても軽い。プラレンズだが安ものの感じがしないのがいい。

◆悪いところ
高校生のころ男同士でこそこそ、女子の批評をしたことはなかっただろか。あの子はあの子よりかわいいとか、あの子よりスタイルがいいとか・・・。比較対象がいるから評価がしやすくなるものだ。

このs zuiko 35-70mm F4は、なにかと比較の基準にされてしまう傾向がある。

s zuiko 35-70mm F4よりzuiko 35-70mm F3.6は明るい。とか、
s zuiko 35-70mm F4よりs zuiko 35-70mm F3.5-4.5はちっちゃくてかわいいとか、
s zuiko 35-70mm F4よりzuiko 35-105mm F3.5-4.5は一層望遠が使えて便利だとか、、
こんな具合にである。

つまりは中立的な立ち位置にある。特徴がないのが特徴ということか。だが、特段大きな欠点もないのが特徴でもある。

◆エピソード
S ZUIKOと「S」が付いているのはサードパーティ製を表している。コシナのOEM製だ。写りは納得である。

28-48mm F4のところでも書いたのだが、普通はOEM製だとしてもわからないようにするものであって、堂々と「これはよその製品だよ。うちでは作ってないよ。」とわざわざメーカが表記するなんてこれは他の製品なら珍しいことだ。オリンパスとしてはリスクをとったのだろうか。もし評判が悪くなった場合に「うちのじゃないもーん」と逃げ切れるとおもったのか?

でも結果としては高評価になったのだ。オリンパス純正でないにも関わらず結果素晴らしい評価を上げた。「S」が付けなきゃオリンパスの評判になっただろうに。

ところで、35-70mm F4 AFというOMズイコー唯一のAFレンズがある。当時はまだAF技術は発展途上であったので、コンセプト的な商品だったのだろう。このAFレンズと、このコーナーで紹介している35-70mm F4はAF機構部分を除けばほかはそっくりだ。全てコシナに作ってもらったとみるか、レンズ機構はコシナが供給し、オリンパス(もしくは他の外注企業)がAF駆動部分を担当したか、そのどちらかだろう。いずれにしても35-70mm F4は、AFに転用されるほどの評価があったということだ。

<諸元>

S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm F4

コーティング MC
画角
レンズ構成  自動/
絞り・形式/範囲
最短撮影距離
最近接撮影範囲
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径
質量
フード  組込み式
フィルター  φ55mmねじ込み
発売時の価格

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z0  S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm F4  良好 保存&常用

 

<作例>

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