ZUIKO AUTO-S 40mm F2

希少性高く中古市場高騰・実力派向けのパンケーキ

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-S 40mm F2 ズイコー パンケーキ 40mm F2

ZUIKO AUTO-S 40mm F2
  • 画 質  ★★★★
  • 携帯性  ★★★★★
  • 希少性  ★★★★☆
  • 人気度  ★★★★☆
  • 総合評価 ★★★★☆

ZUIKO AUTO-S 40mm F2

新型ガウスタイプ

◆愛称 「ちびすけ」
zuiko 40mm/f2は、OMズイコー唯一のパンケーキだ。「パンケーキ」と名づけてもよかったのだが、それではおもしろくない。

このzuiko 40mm/f2は思い入れのあるレンズで、学生のころから様々なシーンでOM4と共に一緒だった。なので相棒的に呼び捨て感覚なニックネームにしたかった。自然と「チビ!」とか「チビ助!」と呼びたくなるのだ。

◆良いところ
何といってもパンケーキだ。コンパクトなのがもちろん長所だ。最短撮影距離は30cmと焦点距離の割には短めでいい。

F2という明るいうえにコンパクトで、カラーでの発色も良好だ。

OMズイコーの特長は絞り込むとカリカリの硬い描写になるのだがこのレンズはさほど硬くはならず使いやすい。奥行きのある描写を楽しむことができる。(硬いのが好みというOMフアンは多いので意見が分かれそうだけど)

多くのパンケーキでは3群4枚の「テッサータイプ」(という簡単な造り)を採用するのだが、このレンズは6群6枚構成の「ガウスタイプ」という実に贅沢な作りになっている。そのうち4枚は高屈折率低分散ガラスを使用しているという。

あの米谷美久氏が経営者の反対を押し切って開発したというから、あまりに手を込んで作って相当のコストがかかっただろう。その割に定価2万2千円というリーズナブルな価格だった。

ところがこのzuiko 40mm/f2は途中で生産を終了してしまった。当時評価されず人気がなかったとかいわれているが、おそらく収支があわなかったのではないか。一説によると3,000本しか製造されなかったとか。

(※この3,000本という情報は未確認です。このサイトではあくまで他のサイトや古い雑誌などから入手したデータを情報提供しているにすぎません。このサイトはトップにも記載の通り完全に「個人の趣味」のものです。もし間違いなどありましたらぜひコメント欄からお教えください。希少価値をあおり市場価格を操作するような悪質な目的で書いておりません。)

その後ご存じのように大変な人気で、現在の中古市場でも当時価格の3~5倍という異常な高値相場が起きている。

◆悪いところ
前述のとおり大変な人気なのだが、実のところそこまの性能ではないのではないかと思う。シャープネスは十分あるが、開放では少しもやっとする。ひと絞りF2.8以上に絞れば全く問題ないだろう。

人気の元はレンズ性能ではなくやはりそのコンパクトさにあるのだ。デザインは薄型のパンケーキのために随所に工夫がこらされており、絞りリングがレンズ先端のフィルター取りつけ枠と兼用になっている。なので使い込んでいくと絞りリング(フィルター取りつけ枠)のスレキズは半端じゃなくなる。

フィルターを装着すると絞り用のギザギザがフィルターでさえぎられるのでつけたフィルターによっては滑って絞りを回せずらくなる。またフードをつけると、フードそのものを回せば絞りを変えられるという変な現象が起きるのだけど、角型フードや花形フードは上記の理由でつけられない。ほんとは角型フードがカッコイイのだけど・・・。

フードはzuiko 100mm/f2.8と兼用のラバーフードが用意されているが、これを付けるのはいささか難がある。なにせ折角のパンケーキのコンパクトさをフードで台無しにしてしまうのだ。私は程よい大きさのフードをジャンクで見つけて愛用している。

◆エピソード
私がカメラを始めた(30年以上の前の)高校生のころ、一番最初に手にしたレンズがzuiko 35-70mm/f3.5-4.5ズームだった。

標準の単焦点がほしくなり、バイトでためたナケナシのお金を握りしめてカメラ店に行ったのだ。本当はzuiko 50mm/f1.8を買うつもりだったのだがzuiko 40mm/f2をみて一目ぼれして買ってしまった。

珍しく新品で買ったのだけど安くしてもらえたのだ。これまでつかってた35-70mmズームは便利だったが折角のOMボディにも拘わらずレンズがコンパクトじゃないのが不満だった。それに比較して40mmのパンケーキという小ささは私にとってはとても刺激的だったのだ。

そうして手にした自分のお気に入りレンズが今ではプレミアがついているというのは嬉しいことだがちょっと不思議な感覚だ。

当時のオリンパスの謳い文句は、「50mmを選ぶか35mmを選ぶかの間をとった新しい提案」とのこと。米谷さんのキャッチじゃないかな。いまよく考えてみたら35mmの方に近いのだ。でももっぱら私はこの40mmを「標準」としてずっと相棒にしてきた。

時には大口径のずっしり重たいレンズで写真の美しさを堪能したいが、普段はコンパクト装備にこだわりたいものだなどと改めて感じているところだ。

<諸元>

ZUIKO AUTO-S 40mm F2

コーティング MC
画角  56°
レンズ構成  6群6枚
絞り・形式/範囲  自動/2-16
最短撮影距離  0.3m
最近接撮影範囲  18x12cm
ピント調節方式 直進ヘリコイド
全長/最大径  25mm/60mm
質量  140g
フード  φ49mmねじ込み
フィルター  φ49mmねじ込み
発売時の価格  調査中

 

<所有レンズのデータ>

所有No 名称 コード リア記号 製造年月 状態 用途
Z017  ZUIKO AUTO-S 40mm F2  良好 保存&常用

 

<作例>

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